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わんわん  作者: yukko
7/13

どっちが兄?

僕、「ONE」って名前になったんだ。

それから、バスの人は「パパ」って呼ばれてて、お姉さんみたいな人は「ママ」って呼ばれてること分かったんだ。

そして、小さな人は「大翔(ひろと)」!

座れ!も、待て!も、伏せ!も出来るようになったんだ。


⦅覚えたよ!

 いっぱい褒めてぇ~⦆


皆でお散歩に行った時に、大翔が転んだんだ。

僕、ビックリしたよ。

大翔は大きな声で泣いてた。

僕、慰めるために顔を舐めたんだ。

すると、大翔を抱き上げながらママに僕は怒られた。


「駄目!」


⦅なんで? 慰めたら駄目なの?⦆


「ママ……わんわん、だめなの?」

「お顔を舐めちゃ駄目なのよ。」

「おかお、だめ!」

「そうよ。大翔も教えてあげてね。」

「うん!」


それから、僕は歯が抜けて新しい歯が生えるようになったんだ。

何だか分かんないけれども……

大翔に⦅行っちゃ駄目!⦆って止めようとして服を噛んだら、大翔の服……穴が開いちゃった。

何回も……パパの服も……ママの服も……。


「ONE、甘噛み出来るんだけどね。

 乳歯だから穴が開くのかな?」

「そうかも……。永久歯になったら開かなくなるかもしれないわね。」

「それを期待しよう!」

「でも、見てくれてるわね。大翔のこと……。」

「うん。そうだね。」

「自分も子犬なのに!」

「大翔のこと弟みたいに思ってたりして……。」

「本当ね。」


僕、ガムってのが大好きなんだ。

パパが買ってきてくれたんだよ。

玩具もいっぱい買ってきてくれたんだ。

それをカジカジしていると、歯が痒いの楽になるんだ。

遊んでくれるし、お散歩にも連れて行って貰えるし……

いっぱいナデナデして貰えるから……

僕、今のパパもママも……それから大翔も大好きだよ!

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