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わんわん  作者: yukko
5/13

ここ、どこ?

どっかに連れて行かれちゃった。

僕は車ってのから下ろされて、初めて見るお家に入れられた。

お家には他にも人が一杯!

僕を抱っこして家に入った人はバスの人。

その隣にお姉ちゃんみたいな人。

家の中で会った人は……小さな人!

その小さな人を抱っこしている人。

その隣にも人が3人居たよ。


「まぁ~、可愛いわぁ~ ♡ 」

「ゴールデンレトリバーの子犬かぁ……。」

「大きくなりますね。」

「そうですね。」

「お義父さん、お義母さん……

 ありがとうございました。

 大翔(ひろと)を見てくださって……。」

「いいのよ。こういうことなら何度でも嬉しいわ。

 ねぇ、貴方。」

「そうだよ。婿の君から話を聞いて嬉しかったよ。」

「お義父さん、お義母さん……

 私もお礼を……。」

「気にしないでくれ! 孫の世話を息子の嫁のご両親と一緒に見させて貰えて嬉し

 い限りだ。」

「そうですわ。」

「本当にご一緒で嬉しい限りですわね。」

「有難いよ。可愛い子犬も見させて貰えるし……。」

「それにしても人懐っこいですな。」

「ゴールデンレトリバーの子犬らしいですね。」

「さっきから、お腹を見せてばかりですわね。」

「本当に……。」


いっぱい人が居て、いっぱいナデナデして貰って、僕、嬉しいなぁ~。

小さな人、僕みたいに来るんだ。


「まぁ、大翔ったら……ハイハイでワンちゃんに近づいてるわ。」

「よく見ておかないとね。大翔が何をするか分からないから……。」

「大人しいゴールデンレトリバーの子犬でも、お尻尾を触られたら嫌がるだろうか

 ら、触らせないようにしないと!」

「本当に!」


⦅あっ! どこ触るの?

 僕の耳! 引っ張らないで!⦆


「大翔! お耳を触っちゃ駄目!

 わんわん、痛い痛いよ。」

「わんわん、ちゃいちゃい?」

「そう、痛い痛い!」


「わんわん!」


⦅抱っこしてくれるの? 小さい人。

 違うの?

 うわぁ~~っ! ちょっと苦しいよぉ~。

 放してよぉ~。⦆


「大翔が抱き付いて離れないわ。」

「嚙んだりして無いから大丈夫みたいだね。」

「大翔、わんわん、痛いって……少し優しく抱っこだよ。」

「わんわん、ちゃいの?」

「そう、痛いって言ってるよ。優しくね。」

「やちゃちく……。」

「ママが大翔を抱っこするみたいにね。」

「やちゃちく……。わんわん!」


⦅苦しくなくなったよ。

 良かったぁ~。

 小さい人、好きだよ。僕………⦆


僕、いつまで、ここに居るのかな?

バスの人の所に帰らないの?

………ううん。違う。

僕、お母さんの所に帰りたいよぉ!

帰りたいよぉ~!

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