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レゾンデートル  作者: 星街海音
第二章 海町は明日を願う
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072 準備とステータス

新しくなって使い慣れない・・・。


 「とりあえず僕の予備渡しておくな。」


 今のメイは武器を持っていない。なのでマジックバッグから予備の長剣を取り出して手渡す。町に戻るまでの間に合わせだ。


 「ありがとう。うーんやっぱり大きいね。」


 受け取ったメイは、腰に吊るそうと一応は試していた。だが長剣は全長120センチある。これは今のメイの身長と同じくらいの長さがあるので、腰に吊るせば鞘先が地面にぶつかってしまう。


 腰には無理だな。なら。


 「斜めにして背負えないかな?無理ならナイフにするか?」


 グレンの大剣のように、背中に斜めにしてなら何とか持てるのではないかと思い提案する。それでも無理なら現状はナイフしか装備出来ない。


 言われたメイはさっそく剣帯とベルトを調整し、背中で背負えるようにし始めた。


 「よいしょっと。出来た。どう?地面に当たってない?」


 その場でくるりと体の向きを変え、僕に背中を見せてくる。


 見た感じはちゃんと装着されており、鞘先も地面に着いていないので問題は無いだろう。


 「大丈夫そうだ。あ、あとマントも渡しとくな。グローブは・・・、無理だな。」


 「ありがとう。グローブはいいかな。」


 メイはそう言って受け取ったマントを被る。丈はギリギリ地面に着かないくらいなので踏みそうだ。


 「マントの裾、踏まないようにな。」


 「うん。」


 とりあえずはこれでメイの準備も終わりかな?他にしなきゃいけない事はあっただろうか。


 僕があれはどうだった、これはどうだったと考え事をしていると、いつの間にか後ろにいたグレンが僕たちに近づいてきた。


 「そもそも確認なんだがよ。今のメイは戦えんのか?」


 僕の隣にやってきたグレンはメイの小さい姿を見ながら聞いてきた。

 

 ああ、その確認もあったな。僕も気になるわ。


 「戦えるよ。ステータス。」


メイ・ウォーカー

Lv.40

HP:880/880

MP:34028/34028

AP:880/880


EXP:***/***


STR:94

VIT:82

DEX:88

AGI:84

MGI:92


SP:359


エクストラスキル

<***><***><***>


スキル

<長剣Lv.10><双剣Lv.10><投擲Ⅱ Lv.10><魔力制御Lv.10><魔力感知 ⅡLv.10><瞬歩Lv.10><鑑定Ⅱ Lv.10><気配感知Lv.10><思考加速Lv.10><MP回復UPⅡ Lv.10>




 そう言うとメイは自身のステータスを表示させた。


 「うわぁ・・・。」


 思わず声が漏れてしまった。


 中々に厳ついステータスだ。レベルも40と僕の倍以上ある。スキルも僕のスキルリストでは見た事が無いものばかりが並んでた。


 この後ろにⅡって付いてるのは進化したスキルなのかな?それとエクストラスキルとEXPの部分が***って表示になってるのは何でなんだろう。


 あとは見た印象としてレベルやスキルが40とか10みたいに、一定の数値で止まっているように感じる。


 「レベルもスキルもすごいね。」


 「でしょ。」


 「ナインは見えんだな。俺は見えねえからわかんねえや。」


 横にから顔を覗かせるグレンがちょっとだけ残念そうに溢した。


 そうか、他人のステータスって普通は見えないんだったか。忘れてた。


 僕はメイと心が物理的に繋がっているので互いにステータスが見えるのだ。


 「ああ。見た感じ戦えると思うよ。レベルも40あるし。」


 「なに!!40!?俺より高いのか!?」


 レベルを聞いた瞬間グレンが突然大声を上げた。どうやら小さいメイが自分よりも高レベルだった事に驚いたらしい。


 いきなりだったので僕とメイはビクッとしてしまう。


 「う、うん。40って出てるよ。そういえばグレンのレベルっていくつなんだ?」


 この際だから聞いてみよう。


 「ああ、言ってなかったな。アクアタイガー倒した時に1個上がったから、35レベルだ。」


 おおー、高い。羨ましい。


 「いいなぁ。僕まだ18レベルだから何か2人と差を感じるよ。」


 「お前まだ18レベルだったのか。て事はやっぱ俺の予想通り10レベルくらいでアクアタイガーと戦ってたんだな。アホだな。」


 レベルが2人の半分くらいしかない事に少しだけ寂しさを感じていた僕に、グレンが容赦の無い言葉をかけてきた。


 それに関してはほっといてくれ。


 「盛り上がってるとこ悪いけど、40レベルっていっても肉体年齢でステータスに制限かかってるからね。」

また明日。

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