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レゾンデートル  作者: 星街海音
序章
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005 これからの事

1/18

※森の生態について一部加筆しました。

 『そうだね、そうしよっか。それじゃあ次はこれからの事だね。』


 やっと今後についての話になった。

そんなに長くなかったはずなんだけど、すごく長く感じたな。


 「ああ。とりあえずこれからどうしたらいいんだ?」


 記憶が無いから何をしたらいいか思いつかない。

何かしなきゃいけない事でもあるのだろうか?

正直、助けてもらったみたいだからできる事ならしたいと思うけど、無理難題とか出されたら困るな。


 『とくにないよ。』


 ・・・。


 ・・・え?


 「・・・無いの?」


 結構身構えてたんだけど、無いのか?


 『うん。とくになにかやらなきゃいけないこともないから、自由に生きて大丈夫だよ。』


 気軽な口調でメイは答えた。


 自由に生きてか。

それはそれで困ってしまうな。

何かないだろうか?聞いてみよう。


 「自由って言われても正直どうしたらいいかわかんないなぁ・・・。何か"困ったらとりあえずこれやっとけ"みたいなのはない?」


 人任せだが許してほしい。

だって記憶がないんだもの。


 『そうだなぁ・・・。なら街に出て冒険者になったらどうかな?』


 十秒ほどうんうん唸ったメイが案を出してくれた。


 冒険者?

なんかの職業かな?


 「冒険者ってなんだ?」


  冒険するのか?


 『冒険者っていうのは、冒険者ギルドっていう組織に登録して、色々な依頼を受けてお金を稼ぐ職業だよ。とくにやりたい事が無いならこれがいいんじゃないかな?色々こと出来るし。』


 ほう。

色々な依頼というのがどんなものなのかよくわからないけど良さそうだ。

冒険者になって色々経験してやりたいことを探すとしよう。


 「良さそうだ。それにしよう。」


 よし、決定だ。

となると・・・


 『それじゃあまずはこの森から出ないとね。』


 そうだ。

この森から出なくては。

どっちに?どのくらい?全裸で?

キツくない?


 「僕はこの格好でこの森抜けるのか・・・。無理じゃない?」


 魔物とか、最低でも危険な動物とか虫とか植物がいそうだ。


 『大丈夫だよ。この森、アルメガ東の森って言うんだけど出てくる魔物も動物も弱いから。とくに今いる南東側はもっと弱いよ。』


 弱いの?こんなに広いのに?


 首をまわして周りに目を向ける。

石の建物の左右、そのかなり遠くに山脈が見える。

正面に視線を戻すとずっと森しか見えない。

だいぶ深い森な感じがする。

強い生物が居そうに見える。


 「・・・信じるよ。」


 メイはここに住んでたのだ、大丈夫だろう。

気合いを入れておこう。

ふー・・・ちょっと緊張してきた。


 『そうだ!あなたの名前を決めないとね。』

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