051 やっと休息
ひょ、評価が付いた。
思った以上に嬉しかったです!
わかりやすくやる気が出ました。
「そうか、わかった。2人とも今回は助かった。感謝する。それと素材の代金とは別に報酬も出す。明日以降に一階受付で受け取ってくれ。」
マジか。お金もらえるの?
「わかりました。それじゃあ失礼します。」
早く帰りたい気持ちが出過ぎたかすぐにソファから立ち上がり挨拶する。
「ああ、気をつけてな。」
ゼオランの言葉を背にギルマスの部屋から退出した。正直やっと終わったと思って退出が適当になったが許してもらおう。疲れてんだよ。
「そんじゃ、また明日の昼にここでな。」
「ああ、それじゃあお疲れ様。また明日。」
ギルドの前でグレンと明日の約束をして別れる。
明日はギルドで素材とお金を受け取り、パーティー申請をして武器屋と防具屋に行く予定だ。まだ終わっていないビッグスネーク討伐は明後日にやる予定にしている。
「やっと帰れる・・・。」
『部屋でゆっくりしようね。』
宿に向かってメイと話しながらトボトボ歩く。
帰ったら体拭いて、武器の整備して、ご飯食べて早めに寝よう。
「ふぅー。ご飯食べたらさらに眠いわ。」
宿に戻るとリーネルに髪の色で驚かれ、少し絡まれた。疲れで若干鬱陶しく感じたが、宿代を安くしてもらっているので我慢した。
それから部屋に荷物を置いて裏庭で汚れた体を入念に洗い、部屋に戻ってからは長剣の整備、それが終わってから夕食を食べた。
ちなみに絡み過ぎたと思ったのか夕食はいつもより多かった。正直かなりお腹が空いていたので嬉しかった。
『寝る前に少しだけ今日の反省ね。』
メイがいつもより語気強めに言ってきた。有無を言わせない感じがする。
「はい。すいません。」
謝っておこう。
『はぁ・・・。別に謝って欲しいわけじゃ無いよ。とりあえずステータスを開こうか。レベル上がってたでしょ?』
メイに言われて思い出す。そういえばアクアタイガーを倒した時に上がってたな。よし。
「ん?」
ナイン・ウォーカー
Lv.18
HP:440/440
MP:29,377,862/32,558,419
AP:430/430
EXP:1050/1600
STR:56
VIT:37
DEX:43
AGI:45
MGI:53
SP:26
エクストラスキル
<---><---><--->
スキル
<剣Lv.24><武術Lv.16><魔力操作Lv.20><魔力感知Lv.17><空中跳躍Lv.16><身体強化Lv.12><疾走Lv.12><鑑定Lv.21><気配察知Lv.26><隠蔽Lv.17>
「めっちゃ上がってる・・・。」
レベルもスキルレベルも凄い上がってる。
『流石ユニーク個体。経験値もかなり多かったみたいだね。まぁCランク上位のボスクラスなんてレベル10で倒すことなんかないからそりゃそうなるよね。』
ボスクラス?
「ボスクラスってなんだ?」
『あ、言い忘れてた。ユニーク個体ってエリアボスとかになるような存在なんだよ。だからCランク上位って言っても、普通のCランク上位と違ってさらに強いボスクラスになるんだよ。』
え?
「え?待て待て。ていうことは何だ。ユニーク個体はランクが一つ上がるだけじゃなくて、ボスクラスになるって言う特徴もあるって事か?そんなにヤバいの?」
『そうだよ。』
そうだよ。って・・・。言ってよ。
「説明が足りないよメイさん・・・。」
『ごめんね。でもあの時聞いててもどうせ止まらなかったでしょ?』
ちょっとだけ棘を含ませて返された。
仰る通りです。どうせ止まりませんでした。
「何でも無いです。ごめんなさい。」
これに関しては僕に勝ち目は無いので話を流してしまおう。
「スキルが沢山上がってるな。何が出来るようになったか確認していこう。」
露骨に話題を変える。だがスキルが気になるのは本当なので一つ一つ確認していく。
『はいはい。仕方ないなぁ。じゃあ上から見ていこうか。』
呆れてるわけではなさそうだ。よかった。
「えーと。剣が24になってスラストの武技が使えるようになってる。刺突攻撃用の武技か。よしよし。」
刺突にのみ適用されるだけで他はスラッシュと同じようだ。これで7、8秒毎にスラッシュ、スラストと使えるようになる上に手札も増える。
『鑑定も21になってるから見える情報も増えてると思うよ。試しに長剣鑑定してみて。』
スキルレベル20で増えた感じなのかな?
とりあえずメイに言われたので長剣を持ってきて鑑定を使う。
鋼鉄の長剣
等級:E
種別:長剣
属性:無
耐久値:51/150
「おおー。確か10の時に等級が出るようになったから、20で属性か。30になったら何が出るんだ?」
楽しみではあるがメイに聞いてしまおう。
『確か30で武具に付いたアビリティなんかが見えるようになるよ。ただCランクくらいまでだけどね。』
メイの説明に初めて聞く単語があった。それと教えてもらってない情報も。
「アビリティって何だ?それにCランクくらいまでって、制限があるのか?」
『アビリティっていうのは武器や防具なんかのアイテムに付いたスキルみたいなものだよ。ほら、グレンが持ってた炎剣。あれが炎を出す時、滅炎って言ってたでしょ?あれだよ。』
おお!あれか。なるほど、アイテムの場合はスキルではなくアビリティ、と。
『それと制限だけど、表示されないだけでスキルにはランクがあるんだよ。鑑定だとスキルレベル30でCランクだね。だから更に上のアイテムの情報を見たいなら、鑑定レベル30でSPを使ってスキルを成長させて、鑑定Ⅱにすればいいんだよ。』
「鑑定Ⅱ!成長するのか!なるほどなぁ。成長させるのにSPはどのくらい必要なんだ?」
今で26ポイントあるけど無駄使い出来ないからな。
『えと・・・。ごめん、覚えてないや。2000年近く前の事だし・・・。』
そりゃ覚えてないな。
「それもそうか。まぁ近いうちに上がるだろうし、それまで無駄使いしなきゃいいか。」
すぐわかる事だしな。
『そうだね。さて、他のスキルは効果が増えただけだろうし。これでステータスとスキル確認は終わりかな?』
また明日。