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レゾンデートル  作者: 星街海音
序章
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004 メイと僕2

 「さて、次の質問いいかな?」


 思考を切り替えて次に進む。


 『いいよ。どんなことかな?』


 次に聞くのはメイの事だ。

これもすごく気になっている。


 「私の核である魔石ってなんだ?」


 魔石についてだ。

魔石については最低限の知識にある。


 魔石は魔物や大地にのみ存在する。


 そう。

つまり私の核である魔石ということは・・・


 『あー。それを説明するには私について話さないとね。丁度いいから説明していい?』


 まだ質問したいことはあるが、とりあえずメイ自身のことを聞くことにした。


 「わかった。」


 見えるのかわからないが返事と同時にしっかり頷いておく。


 『まず端的に説明すると、私は魔物ではないよ。まぁ人でもないんだけどね。』


 魔物ではない。

その言葉を聞けて僕は少しだけ安心した。


 でも人でもないということは、じゃあなんなのだろう?


 『私は、世界にただ一人の魔人だよ。』


 魔人?

なんだろう?

知識に無い・・・

それに世界にただ一人って。


 『私の出生については、今はまだ話さないでおくよ。聞いても意味ないしね。』


 メイはそう言うとさっさと次の話に進んだ。

なんとなくだがメイから話したくないような雰囲気を感じる。


 まぁ言いたくないなら聞かないかな。


 『私の体の説明をすると。まず魔力で作られた肉体があって、その中に核である魔石がある。そして魔石の中に心があるの。』


 うーむ、さっき聞いた普通の人と全然違う。


 「魔力で作られた肉体っていうのは物質体なのか?それとも精神体なのか?」


 とりあえずこの辺から聞いてみよう。


 『どっちでもあるよ。物質体と精神体が合わさったものって思っておけばいいよ。』


 ふむ。

なんとなく理解した。たぶん。


 「魔石が星辰体の役割?」


 『そうだよ。』


 なるほど。


 『ちなみに今のあなたも私と同じ体と状態だからね。』


 え?


 「マジで?」


 そうなの?


 『さっき言ったでしょ?あなたの心を私の魔石に入れて、優先権を渡して肉体を作成したって。逆に今は私が心だけの状態なんだよ。』


 言われて僕は思い出す。


 そういえばそう言ってたな。

ということは。


 「ということは、僕も魔人なのか?」


 僕は二人目なのか?いや、僕とメイの心は同じ魔石に入ってるんだ。てことは僕もある意味一人目ということかな?


 『そういうことになるね。さて、続きをって思ったけど何を話せばいいのかな・・・。』


 合ってたようだ。

なんか色々聞きすぎてわけわかんなくなってきたな。

他に聞きたいこともあった気がするけど、それもわからなくってるし。

まぁこの先は気づいた時でいいか。


 「あぁー、とりあえずはわかった。いや、いまいちよくわかってないけどわかった。また他は思いついた時に聞くよ。」


 『そうだね、そうしよっか。それじゃあ次はこれからの事だね。』

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