表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
レゾンデートル  作者: 星街海音
第一章 紺碧と炎の剣
30/251

029 新規スキルと訓練

今日も2話です。


 「ということはとにかく訓練すればいいだけだな。どうしたらいい?」


 怪我を治す時なんかに魔力は使うが、それ以外は種火の魔道具くらいでしか使った事がないので正直どうしたらいいかわからない。


 『それじゃあまず無属性魔法の使い方を教えるね。例えばマジックショットって魔法なら、自分の魔力をイメージと魔力制御で球体にして打ち出す。こんな感じだよ。』


 えーと・・・


 「何となくしかわかんなかった。」


 『だよね。まぁでも大体の人がそうだよ。スキルじゃないからわかりづらいんだよ。』


 そうだろうな。

何というか感覚でやれって感じがするし。


 『それじゃあ魔力制御をやりやすくする為に魔力操作と魔力感知のスキルを取ろうか。魔力操作は名前の通り魔力を操りやすくするスキルで、魔力感知は自分や周りの魔力を知覚しやすくするスキルだよ。』


 メイに説明されてステータスのスキルリストを開く。


 SPが5ポイントあったので魔力操作と魔力感知を取得する。


 「取ったよ。お、レベル1でもちょっと違うな。なんか魔力を認識しやすくなった。」


 本当に少しだけだが自分の魔力が認識しやすくなった上に動かしやすくなっている。

レベルを上げればもっとやりやすくなるのだろう。


 『でしょ。これでやりやすくなったはずだから実践してみようか。感覚で使う魔法だからたぶんそっちの方が理解しやすいと思うし。』


 いきなり実践を勧められた。

だが感覚的な魔法なのだから一度試してみた方が早いだろうと納得する。


 「わかった。えっと、自分の魔力をイメージと魔力制御で球体にして打ち出す・・・。球体・・・。」


 一生懸命自分の魔力を動かして球体になるよう制御する。


 くっ!かなりキツイ!魔力が暴れる!


 白い半透明の球体が目の前で出来上がる。

だが制御が上手くいかずにボコボコと暴れ出した。


 バシュッ!!


 「あ!くぅー・・・。」


 制御に集中し過ぎてイメージが崩れてしまい、魔力が霧散してしまった。

ここからさらにこの魔力球を打ち出すのかと思うと難しさがよく理解出来る。


 『ふふふ。難しいよね。でも球体は出来てたから何度もやれば出来るようになるよ。』


 「そっか。ならこの先も頑張って訓練だな。」


 『だね。それと、とりあえず覚えた方がいいのは、魔力の球を打ち出すマジックショットと魔力を盾にするマジックシールド。この2つだよ。』


 マジックシールドも同じやり方だろう。

僕は盾を持っていないので使えるようになれば戦闘でかなり役に立つはずだ。


 「了解。それじゃあトカゲ探しを再開するか。あ、ごめん、ちょっと待って。」


 やろうと思ってた事がまだ残ってた。


 『ん?どうしたの?』


 「いや、取ろうと思ったスキルがあってさ。あったあった。」


 スキルリストを開き、目的のスキルを取得する。

さっき魔力操作を取得した時に見つけた物だ。


 その名を。


 『空中跳躍?また面白いスキルを取ったね。』


 「だろ?」


 このスキル、何と名前の通り空中で一度だけジャンプが出来るのだ。


 「これで空中で回避とか、上からの攻撃とか、色々出来る事が増えると思ってさ。」


 ただし一度使うと15秒のクールタイムが発生するので使い所は気をつけなければいけない。


 『確かにそうだね。私もいいと思うよ。選択肢を増やすのは大事だからね。』

 

 そうだ。この先、もっと強い魔物や大きい魔物と戦う事もあるだろう。

その時の為に手段を増やすのだ。


 「早速トカゲに使ってみるか。ついでにマジックシールドも試してみよう。」


 そう言ってそのままにしていた死体をマジックバッグにしまい、魔力制御の訓練をしながら新たなレッサーリザード探しを再開した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ