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レゾンデートル  作者: 星街海音
序章
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002 僕は誰?君は誰?

 「僕は、誰だ・・・?」


僕は、自分の事がまったくわからなかった。


 頭を働かせ、記憶を思い出そうとしても何も浮かんでこない。

あるのは目覚めてから今ここまでのたった十分にも満たない記憶のみ。


 何故?なんで何も覚えてないんだ?それと。


 「ここはどこだ・・・?」


見覚えなどない。

そりゃそうだ。記憶が無いんだから。


 というか記憶が無いのに意外と落ち着いているのはどういう事だろう。

正直わからない事が多すぎる。


 そうして僕はうんうん唸って考え事をしていたが、ふと下を向いた。


 うん。

まぁ実はこれも気になっていた。



 ・・・



 はぁ・・・



 「全裸じゃん・・・。」


 それと僕が男性であることもしっかり確認した。

と同時に下を向いたことで垂れ下がった髪も視界に入る。


 真っ白だった。

しかも長髪で胸の下あたりまである。

めちゃくちゃ目立ちそうだ。


 現状わかっている僕の情報は。

男性。髪は真っ白の長髪。持ち物が無い。記憶が無い。そして全裸。

ということだけだ。


 本当にどうしよう。


 困った。


 本当に困った。


 「これからどうしたらいいんだ・・・。」


 無意識に僕の心が思いを口にした。









 『おはよう、目が覚めたんだね。』


 いきなり頭の中で女性の声がした。


 「うへあぁ!?」

びっくりして変な声が出た。

え?ていうか何?ん?誰っ!?


 『ふふふ、びっくりさせてごめんね。実はあなたが起きたことに今気付いたの。あと声をかけるのもすぐの方がいいと思ったんだ。』


 女性の声はちょっとだけ申し訳なさそうしていた。


 というかなんだ?どこにいるんだ?

なんで頭の中で聞こえるんだ?


 「えーと。あぁ、あなたは誰ですか?」


 どうしていいかもわからないので普通に聞いてみることにした。

なんとなくちゃんと色々答えてくれそうな感じがしたし。


 『あ、そうだね。自己紹介をしなくちゃだね。』


 割とマイペースな方のようだ。

まぁまずは彼女?の事をゆっくりと聞こう。


 『私の名前はメイ。メイ・ウォーカーだよ。これからよろしくね。』

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