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レゾンデートル  作者: 星街海音
第一章 紺碧と炎の剣
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025 解体とお願い

きょうも2わです。


 「あるじゃん!あるじゃん!」


 レッサーウルフとの戦闘から森を進んだ先。

先ほどよりも目に見えて薬草が沢山あった。


 「とりあえず集めちゃおう。メイも探すの頼むな。」


 『はーい。』


 見落としが無いようメイにも頼みながら採取を開始する。

できれば皮袋いっぱいに集めたいので、1つ残らず採取するつもりだ。


 「ヒール草がいっぱいあるな。そういえば買取金額ってどれが高いんだ?」


 種類は聞いたが金額は教えてもらってなかったのでこの時間に聞いてみる。


 『この3種類で一番高いのはマナ草だね。二番目がキュア草、三番がヒール草だよ。買取金額は・・・。ヒール草1本が確か50トリアだったはず。他はわかんないかな。』


 なるほど。


 「ふむふむ。まぁでもキュア草は50トリア以上。マナ草はそれ以上ってわかったからいいんじゃないか?それにヒール草でも多く取れば問題無いわけだし。あ、マナ草だ。」


 話しているとマナ草を見つけた。

これ一本で100トリアとかだろうか?そう思うとやる気も出てくる。


 『それもそうだね。ここだけでもう18本もヒール草取れてるしね。』


 しっかり数えていたようだ。

まぁ10本で1束にしているので数えやすいだろう。


 ちなみに薬草の採取方法は根元付近で切り取るだけだ。

根を残せばまた生えてくるらしい。


 「よーし!この調子で集めるぞ!目標はヒール草100本だ!」


 袋に入らないであろう目標を立て、僕は薬草採取を続けていった。












 お昼を過ぎて1時間ほど。

少し前に薬草採取を終え、森の出口に向かっていた。


 「かなり集まったな。いくらくらいになるかな?」


 この数時間でヒール草が73本、マナ草21本、キュア草36本が集まった。


 本当はもう少し集めたかったが、この後に魔物の解体をしなきゃいけないので早めに終わらせたのだ。


 『いくらかなぁ。宿代払って買い物できるくらいにはなるんじゃないかな?』


 「おおー!そんなになるのか!ってことは解体予定の魔物もあるからもっといくな!」


 マジックバッグにはレッサーウルフが2体入っている。

あの後採取中にもう1体レッサーウルフが現れたからだ。


 『そうだね。だからこそ綺麗に解体しなきゃね。』


 その通りだ。失敗して値段が下がったら時間も素材ももったいない。


 「時間かけてやりたいから、森出てちょっとのところで始めるか。確か小川があったし。」


 血抜きしたり脂付いたりで絶対汚れるし。












 「よっ!と。これで終わりだな。」


 南街道付近にある小川の側。

2体あったレッサーウルフを解体し、手とナイフを洗って毛皮をマジックバッグにしまう。


 『お疲れ様。ちゃんと出来てたよ。』


 メイに教えてもらいながら時間をかけてやったのでうまく出来たようだ。


 「よかった。教えてくれてありがとう。」


 そう言いながらレッサーウルフから出た指先サイズの風の魔石を摘み上げる。


 「Fランクって小さいんだな。」


 『一番下のランクだからね。Aランクまでいくと拳よりちょっと大きいくらいになるよ。そこからサイズは変わらなくなる・・・、あ!』


 魔石のサイズを説明していたメイが突然大きな声を上げた。


 「な、なんだ!?」


 驚いて思わず腰の剣に手をかける。


 『忘れてた・・・ナインにお願いがあったんだった。』

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