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レゾンデートル  作者: 星街海音
聖人と聖女と聖剣
225/251

224 SSランクと聖人2

宜しければ、評価、ブックマーク、いいねをして頂けると嬉しいです。


 そんなナインの様子に、テオドールはフフッと声を溢すと、「2年前ですから、1レベルくらい上がってそうですけどね」と続けた。


 という事は、あの人のレベルは119くらいなのか。凄いな。正直、高過ぎてどんだけ強いのか想像すら出来ない。あれ?


 「あの人って、前に見たエルダードラゴンと同じランクって事か?」


 「ランクで言えばそうだね。まぁエルダーの方が強いけど」


 「マジか」


 メイに問いかけると、頷きとともにそう返ってきた。つか、当たり前のようにエルダーの強さ知ってるんだね君。


 流石にエルダーの方が強いとは言え、一個人であの馬鹿みたいに大きい水竜と同格である。


 あのまま戦闘になってたら、ヤバかったなぁ・・・。引いてもらえてよかった。


 皆に気付かれない程度だが、少しだけ体がぶるりと震えた。


 「さて、それでは話を戻しまして、聖人の恩恵の2つ目について説明しますね」


 「あ、すいません・・・」


 まだ説明してくれている途中だった。ちょっと話が逸れていた。


 テオドールは、どこか楽しそうな雰囲気が混じった声で「いえ、お気になさらず」と答えると、説明を再開した。


 恩恵の2つ目。それは、寿命の増加だった。


 「寿命の増加?長命になるって事ですか?」


 「そうです。大体200歳くらいまで延びるらしいですよ」


 「ほぉー、長い」


 2倍か2倍以上まで延びるようだ。素直に驚きだ。進化という表現は伊達では無いらしい。


 「ナインさんは、ギルフォード氏がいくつに見えましたか?」


 「え?」


 何故ギルフォード?


 突然話題がズレた事に、一瞬戸惑う。だがすぐに戻り、思ったままを口にする。


 「40代くらい、ですかね」


 見た目はそんな感じだった。


 ナインの答えに、テオドールがコクリと頷く。


 「そうですね。私も大体そのくらいに見えます。ですが、あの方の実年齢は86歳です」


 「えっ!?」


 予想外の年齢に、先ほどよりもさらに驚きが大きくなった。


 86!?何で!?だって見た目が・・・。あっ!!


 ナインは気付いた。


 寿命の増加。おおよそ2倍。40代の見た目と86歳。年齢に対して見た目の老化が半分。


 もしかして・・・。


 「・・・寿命の増加に伴って、若返る?」


 導き出された答えが、ボソリと溢れた。


 ナインの答えが聞こえたテオドールが、「ほう・・・」と小さく呟く。その後すぐに満足そうに頷くと


 「正解です」


 と、どこか弾んだ声で答えた。


 そのままテオドールが説明を続ける。


 「寿命の増加とは言いましたがそれだけでは無く、ナインさんが言ったように、増加に伴って肉体年齢が若返ります。あとは、若返るだけで無く老化速度も減少します」

 

 なんでも、老化速度も半分になるらしい。


 「単純に現役年数が増えるって事ですか」


 「そういうことです」


 説明を終えたテオドールは、ストローを使い、仮面の隙間から器用にお酒を飲み始めた。


 意地でも仮面は外さないらしい。そういえば、食事も小さく切って隙間から食べてたな。


 何はともあれ、聖人に至る事は良いことずくめばかりらしい。


 ちなみにメイから思念会話で教えてもらったが、魔人である僕が聖人になる事は無いとの事。魔人とは、それ自体で完全体なんだとか。よくわからん。


 「なるほどー。あ、そういえば、さっき言ってた精霊王との試練ってどんなのなんですか?」


 どんな内容なのか聞いていなかったな。


 ストローが刺さったジョッキを置いたテオドールは、ナインの質問に快く答える。


 「精霊王との1体1です」


 「タイマンですか。突破条件は勝利ですか?」


 「いえ、勝つ必要は無いらしいです。条件はよくわかってませんが、何らかの意思を見せる必要があるらしいですね」


 勝つ必要は無いらしい。それにしても、意思?なんかふわっとした条件だな。明確なものはないのか。


 「勝つ必要は無くても、やっぱり勝った方が突破しやすくなるとかなんですかね?」


 その辺が気になったので、テオドールに確認してみた。


 「可能性はありますが、まず勝てませんよ」


 「え?そんなに強いんですか?」


 勝てないの?


 まずと付いているが、言外に絶対無理だと言っているように聞こえたナインは、予想以上に驚いた。


 そんなナインの様子を見てフフッと笑ったテオドールは、「精霊王はSSSランクですから」と口にした。

評価とブックマークが増えてる!!

励みになります!!

ありがとうございます!!




あれ?今日の話、短い・・・

もうちょっとあると思ってました。


まぁいいや。

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