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レゾンデートル  作者: 星街海音
聖人と聖女と聖剣
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196 貰った魔道具達

宜しければ、評価、ブックマーク、いいねをして頂けると嬉しいです。


 街道と並行して森の側を歩いて進み続け、ナイン達は、時折現れる魔物と何度も戦った。とはいえ、ルーチェのレベル上げと戦闘経験が目的なので、基本はルーチェが戦う。まぁルーチェが戦うのは、Eランクの魔物までなので、それ以上のランクの魔物とは僕達が戦ったのだけと。


 今はもう夜だ。なので、街道から少し外れた場所で野営をしている。


 戦闘を挟んではいるが盗賊の目撃地点までの行程は、問題無く進んでいる。戦闘自体は数分で終わり、その後の解体も必要最低限にして、残りは即座に焼却しているので、たいして時間はかかっていない。戦闘で消費した時間も、移動ペースを少しだけ上げれば、すぐに取り戻せるくらいだ。


 「ルーチェ、今日だけでいっぱいレベル上がったな」


 「みゃん!」


 「嬉しそうだね」


 僕とメイとルーチェは、焚き火を囲んで今日の反省をしている。グレンは周囲の警戒で、少しだけ離れた場所にいる。


 今日の頑張りにより、ルーチェのレベルは7から11にまで上がった。10レベルを超えた辺りから光魔法のライトアローが使えるようになり、攻撃力が上がった。流石にルーチェだけで魔物を倒す事はまだ無理だったが、それでもダメージらしいダメージを与えられるようになっていた。


 反省が終わり、僕とメイで夕食の準備を始める。ルーチェは役立たずではなく、応援役だ。


 「えーと、これと・・・、これでいっか」


 「スープも作るのか?」


 「あった方がいいでしょ?」


 「まぁな。あ、パンも出しといて」


 「はーい」


 ルチルが出しといてくれたアイテムボックスから、メイは調理道具と食材を取り出す。


 アイテムボックスは、基本的にルチルが持ち運んでいる。彼女ならば知識も魔道具作製スキルも持っているため、何かあっても修理や整備が出来るからだ。


 ちなみにマジックテントも同様の理由でルチルが持っている。そのルチルだが、現在は楽しそうにマジックテントを設置している。


 ああ、やらせてる訳じゃないよ。ルチルがやりたがったんだ。


 「ふんふ〜ん、ふ〜ん。おおー!」


 ほら、今も鼻歌うたいながらやってるだろ?おおー!は、よくわかんないけど。かなり楽しんでるのは間違いない。


 「おーい、出来たよー」


 そうして十数分ほどで夕食が出来上がり、警戒から戻ったグレンと、未だマジックテントの中で鼻歌をうたうルチルにメイが声をかけた。テントの中から「今行きますー」という声が聞こえてくる。


 「お、この肉、今日倒したジャンピングピッグのか」


 グレンが皿に盛り付けられた焼いたお肉を見て、嬉しそうな声をあげる。


 「そうだよ。ランクの割に美味しいお肉だからね。せっかくだから使ったよ」


 「Eランクなのに美味しいのか。変な後ろ足してたけど」


 「後ろ足は、関係無いと思うけど・・・」


 ジャンピングピッグは、Eランクの豚っぽい魔物だ。飛び跳ね、前足で上から踏みつけ攻撃をしてくる。ジャンピングの名前の通り、後ろ脚が飛び跳ねやすいような形をしている。メイが言うには、カンガルータイプの足に似てるらしい。カンガルーって何だ?


 「すいません、お待たせしました」


 言葉とは裏腹にニコニコしたルチルが、マジックテントから出てきた。テントはよっぽど面白いものなのだろう。僕達はまだ中を見ていないので、ちょっと楽しみだ。


 折り畳みの簡易椅子に座ったルチルに、メイがパンやお肉、スープを手渡し、夕食を食べ始める。


 「で?マジックテントってのは、そんなに面白れぇのか?」


 食事をしながらグレンが聞き始めた。


 「面白い、というより、凄いですよ!」


 ルチルは、口の中のものをゴクンと飲み込み、楽しそに答える。


 「グレンは、マジックテント見た事なかったのか?」


 「無ぇな。あの時ルチルが言ってたが、作製方法が失伝してっからな。そもそも持ってる奴は少ねぇんだよ」


 貴族なのだから家で持ってるんじゃ無いかと思ったのだが、持ってなかったらしい。


 「貴族だっつってもピンキリだからな。カルヴァース伯爵なんかは、港町の領主をしてっから金もコネもある。だから持ってたんだろうさ」


 「なるほど。そういうものなのか」


 確かに伯爵は、お金もコネも持ってそうだった。コレクションとか凄かったし。


 それからナイン達は、ワイワイと話をしながら食事を進めていった。




 夕食を終え、全員で食器や調理器具を洗うと、僕達は、ルチルを先頭にしてマジックテントの前までやってきた。


 ウキウキした様子のルチルが振り返る。


 「さてそれでは、皆さんお待ちかねのマジックテントのお披露目です!」


 「おー!」


 「みゃー!」


 「お?おー」


 「・・・」


 メイとルーチェは元気に、僕は若干困惑しながら、グレンは無言とそれぞれの反応を返す。


 半分からの反応が鈍かった事に、少しだけルチルが不満そうな顔をする。


 「・・・まぁいいです。実際に中を見たら驚く事でしょう。それでは、どうぞ!」


 ルチルがマジックテントの入り口に手をかけ、バサっと開けて中を見せてきた。

素麺はお手軽ですね。

ゆで時間も短いですし。

毎年もらいますからたくさんあります。


難点は、お腹にたまりにくいことでしょうか。

すぐお腹がすきます。

あと、ゆでると部屋が凄い暑くなります。

換気扇君、頑張って。


また明後日。

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