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レゾンデートル  作者: 星街海音
第一章 紺碧と炎の剣
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015 アルメガ南街道

今日から第一章がスタートです。

よろしくおねがいします。


 街道に出て、十五分ほど歩いている。


 流石に十五分経てば昂ったテンションは落ち着いていた。


 メイの話によれば、もうあと十五分もすれば街が見えてくるらしい。

早くもドキドキしてきている。


 街に着いたらまずどうしようか。どこに行こうか、何をしようか。そんな事を考えて歩いているとメイが爆弾を落としてきた。


 『よく考えたら、ナインのその格好で街に入れるのかな・・・?』


 !?


 今更言うの!?

何も言わないからいけると思ってたけど、やっぱり無理なの!?


 「む、む、無理なのか・・・?』


 嘘だと言ってくれ。


 『たぶん、難しいんじゃないかな・・・。脱獄囚みたいだもん。』


 願いは通じないようだ・・・。


 ってふざけてる場合じゃない。ふざけてないけど。

どうする?

ダメだ!記憶も知識も無い僕にはいい考えなど浮かばない!


 「どうにかできないかな?」


 頼むメイ!君が頼りなんだ!


 再度願いを込めて人頼みをする。


 『うーん・・・。もう正直言ってみる方がいいんじゃないかな?気づいたら森に裸でいて、記憶が無かったって。それで落ちてた物を拾って何とか森を出て、街を見つけてやって来たんです。って。』


 無難な答えが返ってきた。

だが実際、それが一番成功しそうな方法ではあった。

そもそも自分では何も思いつかなかったのでメイが考えてくれた選択肢以外、選びようもなかった。


 「そう、だな。それが一番良さそうだよな。事実、嘘は言ってないしな。」


 そう。嘘は言ってないのだ。

まぁ実際その通りだったので、何か聞かれても答えようが無いだけだが。


 『うん、嘘じゃないから、嘘発見の魔道具使われても大丈夫だし。』


 嘘発見の魔道具?


 「そんなのあるのか?」


 『あるよ。たぶん今でも街の警備隊は使ってるんじゃないかな?かなりレアだから怪しまれた時くらいしか使わないと思うけど。』


 レア魔道具か。

嘘発見は別にいらないけど、レアとか面白い魔道具は欲しいな。


 「へー。レアな魔道具かぁ。街に着いたらレアとか面白い魔道具とか武器が見たいなぁ。」


 ついでに武器も足しておく。


 『色々あるからゆっくり見ようね。』


 「そうだな。解説も頼むよ。」


 街の入場の話から呑気な観光の話に脱線していると、ちょっとした丘を超えたところでついに街が見えて来た。


 『あ!見えたよ!ほら!』


 「本当だ!大きいな!」


 まだ少し距離はあるがかなりの大きさだった。

横に広く、そして中心には特に高い建物がある。


 「よし!急ごう!」


 早く近くで見たい気持ちが我慢できず、走り始める。


 丘で隠れて街が見えなかったからか、思った以上に近くに来ていた。


 遠くの方に馬車なんかも見えてくる。


 はやる気持ちを抑えきれず、僕はさらにスピードを上げた。

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