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2話 命がけと不思議な銃

4月30日 一部訂正しました。











 「ブェホォ!ウェ!グホ!気持ち悪ぅ・・・腹痛えぇ・・・全身痛ぇ・・・」


 皆さんこんにちは、俺こと、暖矢だんや 蒼真そうまは先程熊に追いかけられた挙句、崖から落ちていき、パラシュートなしスカイダイビングを敢行して腹から(体前面から)川に着水して何処かに流されてきました。


 って誰に言ってるんだろうね俺は。


 川の中でもがきながらも、どうにか岸に這い上がり息切れしながら水浸しの服を脱いで適当に木の枝に引っ掛けて乾かしておく。太陽も出てるし直ぐ乾くかな?

 疲れた体に鞭打って枯れ枝とかを集めて、持っていた100円ライターで焚火を作って荷物や靴等も乾かしておく。

乾くのを待っている間にコンビニのオニギリとかを食べて一息入れる。一昨日から殆んど何も食べてなかったから凄く美味く感じる。さっきまで死にかけていたし余計に美味く感じる。


 しばらく経つと服や荷物が乾いたから着替えて持ち物や荷物も確認しておく。


「スマホとメガネが・・・・・無くなってる」


 どうやら川に流されている時に無くしたらしい・・・・・忌々しい、あの熊め!!買ったばっかりだったのに!メガネがないのに、普通に周りが見えるのはありがたい。

他の荷物は幾つかはか無事だ。パン見たいのは、川に浸かった時にブヨブヨになってしまったので川に捨てといた。魚の餌になるはずだから良いよな?


 荷物を確認していたついでに、レッグホルスターを両足にそれぞれに着けて銃をホルスターに締まっておく。あの熊にまた会うかも知れないからな、死にたくないし。

使える物は何でも使う主義だ。いざ本当に撃てるかは分からないが。


「それにしてもココどこなんだよ?

こんだけ移動してんのに人どころか送電用の電柱とかすらないし道も獣道しかない、どこまで田舎なんだここわ」


 川沿いを川下に向かって歩きながら周りを見渡すがココがどこだか全く手掛かりがない。

あるのは相変わらずの木・木・木と川のみ、あとは木に成っているマンゴーみたいな果物ぐらいか。食えるかな?


 しばらく同じ様に歩いていると熊さんが3頭ほど行き先にご登場なさいました。そのつぶらな瞳は俺を鋭く捉えています。「「「グオォォ!!」」」と3頭とも俺を食おうと向かって来られます。


「さっきまでの俺と同じだと思うなよ!」


 左足のレッグホルスターからデザートイーグルを抜いて確りと構え、先頭の熊さんに狙いを定めて引き金を引く。生き物を殺す事に気が引けるがこっちも死にたくないからな。

 デザートイーグルの銃口からドカン!と弾が飛び出して、見事に熊さんの口にホールインワンする。


    ピロピロピン


 何か頭の中で、音が鳴った様な気がするが気にしてられない。先頭の熊さんは死んだのか動かなくなったが残りの2頭はまだまだこちらに迫って来る。

左・右と先程と同じ様に撃っていくが一撃では死なず、何度も撃つ事となってしまった。何度も撃って、3頭とも死んでいくと同時にあの音が鳴る。


「マジで?」


 音が鳴り止んだあと、俺は直ぐに異変を見つけてしまった。

Gは1匹見つけると100匹は居ると言うらしいが熊は?

普通は1~2.3頭だと思うんだが・・・・・・今は川以外の所から熊さんたちは出てきて数は10を超え所で数えるのを止めた。


 急いで右足のホルスターからシグを抜き、シグとデザートイーグルのそれぞれを違う熊さんに狙いを定める。

俺・・・死ぬかもな。

と、思いながらも銃の引き金を引いて行く。

また、熊さんたちが倒れていく内に、あのピロピロピンと成り始める。本当に頭の中で鳴っているような感じだ。


「何だこの音、五月蝿い黙れ!!

こっちはそれ処じゃないんだよ!」


 音に意識して怒鳴るとピ!っと音が止んだ、五月蝿かった音が止んで厄介事が1つ減ったのは助かる。が、熊さんたちはまだ諦めないらしく突っ込んでくるが銃弾で黙らす。


 黙らしている途中で思いだしたが、残りの銃弾は何発だ?

熊さんたちに当たっていない銃弾も有るはずだからかなり少ないはずで、特にデザートイーグルは普通は7発しかマガジンに入らないから危ない。


 しだいにヤバいヤバいと焦りが強くなってきて、今すぐ何処かに逃げたくなってくる。

銃以外で使えそうなのはショートソードだけなので危機感からか足が震えている。


 そうこうしている内に、生き残りの熊さんたちも不利だと感じ始めたのか何処かに引き返して行ってくれた。

初めて嗅いて間もない硝煙の臭いと血の匂いと生き物を始めて殺した罪悪感、それに自分の命の危機で感じていたそれぞれの感情がブレンドされてその場で盛大に吐いた。

胃の中の物を全部出しても気持ち悪いままだったがそれでもココに居たくなかったからその場をフラフラと歩きながら移動していく。


 移動の途中途中で川の水で口の中を濯いだり飲んだりして気分を紛らわしたけど、それでも気分は少しだけ紛らわせる事ができたが悪いままだ。


 鬱々としたまま歩いていたが相変わらず有るのは木と川だけで、それ以外は何もないあれ以降熊さんたちも現れない、現れても困るけどな。


 日も暮れてきて川の近くで夜を明かす事にした。

寝てしまっても良い様に荷物ごと木の上に登り動物とかに襲われにくくしとく。

俺の居る木の傍に焚火を焚いておいて、焚き火用の枝を上から投げ入れていば大丈夫だろう。

準備が終わって、焚火も作り終えて木の上で休む、何時ぶりだろう木のぼりなんかしたのは。それが命の危機が伴ってなければ良かったのだがな。


 危ない危ない、銃の残り弾数を確認するのを忘れてた。

マガジンを本体から抜いて、中身を見てびっくりした。使ったはずの弾が全然減っていなかったのだからだ。どう言う事だと試しに何発かシグのマガジンから取り出してみたけど全然減らない。しかも抜いても満タンになるマガジンに取り出した弾を入れる事も出来る。

どこの四次元的なポケットだろうか。


 弾の心配が無くなったのは良い事だけど別の心配が出てきた。

それは飯が無い!!

コンビニで買った物は全て食ってしまったし、パンは食えなくて捨ててしまったし。

残っているのはお茶とポーション的な物が6本だけ・・・・・・いい加減腹が減った。あの木になっていたマンゴーみたいなやつとかでも食べてみるかな。





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