「初授業」
SOU.Rです、どうもです。
新たに話が始まってきました!
そして一章からは主人公の名前が変わります!!
早速ではありますが、それでは新たな展開に期待しつつ本編へGO!
とある異次元の世界に存在する一つの学校。
そういえば、この学校の名前どこにも書かれてねぇな…。っと、それはいいとして。
オレの名前はレオン、ついでにこの名前は昨日与えられたばかりのものだ。
本名は"音無 零"、ちょっとした事情でこの異世界で暮らし始めたちょっと変わった人間だ。
今オレは何をしているのかと言うと…、二種の制服どちらを着るか悩んでいた。
「学ランってのも少し憧れてたんだが、オレのスタイルに似合わないんだよな…」
この世界に飛ばされた時は元の世界の学校の制服だった。これもついでで言えばブレザーだったのだが、それならいっそ着替えてしまう方がいいと思い、この現状である。
「む~…、やはり前と同じでブレザーにしとくか。」
どちらで行くかが決まり、早速着替えを始める。
いつも通り、上着など少々着崩してヘッドホンを首に掛ける。
…実を言うとヘッドホンはただの飾りだったりする、今は。
携帯音楽プレイヤーの充電が切れていたので部屋に充電の為に置いて行かざるを得なかった、というのが理由だな。
いつもは好みのロックサウンドを聞きながら時間を潰し、毎日の様にそこらの不良どもに絡まれては撃退するという、なんとも平凡(?)な日々を過ごしてきた。
しかも、授業はサボっても成績は上々なんていういかにも漫画にでも出てきそうな健康優良な不良少年だった。
「あ、そういえばオレはどこのクラスの教室に行けばいいんだ?」
生徒手帳に大体の日々の過ごし方や校則などが書いてあるはずだが…。
生徒手帳を開き、項目を確認していく。
「あ~…、これか?」
教室は授業を受けたい教科毎に決められた教室へ向かう事。
そして、40分の授業に20分の休憩が1時間の区切りらしい。
テストの期間までは、それぞれの教室で決まった授業が週変わりで1ヶ月間行われているようだ。
あの生徒会長であり、校長であり(以下略)のジョーカーが言うには教員どもは人形らしいが…。
ロボットが1週間の間、24時間同じ授業をしていると考えるのが無難だろう。
つまり、クラスによって教室が個別に決まっているという訳ではないということだ。
「…適当に行くか。」
正直に言えば、授業やテストは受けずとも日々は過ごせるらしい。
だが、他の生徒達がどう過ごしているかというのがやはり気になる。
それに、持ってきたギターの手入れの為にも必要な物も出てくるだろう。
その為に良い成績を出して機材を揃える金が欲しいって訳だ。
そうして、オレは一人でぼんやりと寮から教室へと向かった。
それから数時間、いくつかの授業を受けて改めてわかった事がある。
これは人間だけに向けた授業ではなかったということだ。
数字などはなんとなく解るからまだいい、だが文字や言語などに関してはヤバい。今はさっぱり理解出来ん。
魔界の言語ってなんだよ、向き不向きもあるだろうがオレは今まで出来ても英語程度だったんだぞ?
まず基本を学ぶ教材が無いととてもテストを受ける自信が持てない。
出来る教科から始めて、後でアイツにでも相談しておくか…。
頭を悩ませつつ次の授業を受ける教室を選び歩いていると、廊下で三人の獣人に絡まれている少女を見つけた。
「オイお嬢さん、俺のツレがアンタに痛い目に逢わされたって言ってんだが?」
「随分とまぁ可愛がってくれたらしいじゃねぇか?ん~?」
なんともよくある展開に見えるが、三人の外見は二足歩行のオオカミである。
知能は人並みだが、結局本能は動物なんだろうか…。
それにセリフに少々違和感を感じる。
聞いてみれば、あのオオカミ三人の内の一人が少女に痛めつけられたらしい。
「わ、わた、私じゃないんです!ほ、ほ、本当ですよ…!」
彼女は見たところ、かなり気が弱そうだ。
先程のセリフに更に違和感が出てくる。
「うるせぇ!テメェあれだけ俺の事ボコボコにして、自分じゃありませんだと!?」
周りがオオカミ共の大声にざわつき始める。
…オレも、観ているとだんだん不愉快になってきた。
「や、や、やめてください!誰か助けて…!」
「黙れ!話着けてやっからこっち来やがれ!!」
オオカミの一人が少女の腕を掴んだその時だった。
「オイこら待てよ、何触ってんだテメェ…?」
腕を掴まれた瞬間、突然その少女から荒っぽい言葉が出て来た。
改めてSOU.Rです!
新キャラ出ました!
と言うか、レオン君はもう異人種自体には慣れた様子ですww
またそろそろバトルパート書くかもしれませんね~
少し楽しみな半面、雑魚の異能力まで考えなきゃという状態に…w
ってな訳で、今回はこの辺で…Adios!