「入学前」
お初にお目にかかります、中二病系男子のSOU.Rです!
と、いうのは半分冗談として。
初投稿"Madness School"な訳ですが、まずお気に召すかどうかは保証出来ませんね。ハイ(苦笑)
とは言えど、作るからには努力は欠かさずやって行こうと思います。
それでは挨拶も手早く済ませて、本編へGO!
ある星のある国のある都市のある地域の道端…
面倒な前置きはいいとして、そこには一風変わった様でそこまで珍しくもない一人の若者が居た。
姿を見るに学生、しかしその外見からは好青年とは言えず社会に反抗的な雰囲気が漂う。
程々に伸ばした頭髪、着崩した制服、クールな雰囲気の顔付きから光る鋭い眼光。
誰が見てもわかるだろう、彼は不良学生だということを。
しかし今挙げたその外見以外に目につく物が二つ。
首に掛けたヘッドフォンと、その背中に背負ったギターケースである。
それを見る限り、彼は音楽が好きなのだろうか?と思わせる風でもある。
そう、彼には夢がある。それは仲間と共にその好きな音楽を奏で続ける事、だろうか?
しかし彼は"これは夢で終わる"と諦めていた。その理由とは…
ザザッ…
「…ん?」
彼が反応した。彼の目の前に数人の、ざっと数えて5人の品の無さそうな格好をした同年代程の若者が道を塞いだ。
『おうコラァッ!テメェだな?一人の癖に調子乗ったバカ野郎ってのは!!』
唐突に現れ集団の一人が罵声を浴びせて来る。
「あぁ…、理由はこれから見れるだろうよ。」
え、すみません、その部分は私が説明してたんですが…
「知るか、オレの事を勝手に語るな。ここからはオレが進めるからよ…。」
『オラオラァッ!ブツブツ言ってんじゃねぇよ!あぁん!?』
今奴らが喋ってるのを見て、お前が言ってた"品の無い"ってのは正解だったわ。まさにその通りだしな。
『黙りキメてんじゃねぇよボケg...ッ!?』
今にも殴り掛かって来ようという不良を文字通り一蹴、相手の顎を蹴りあげてやった。
「しばらく喋る事も出来ねぇだろ?ん?次はどいつが来る?」
背負っていたギターを道の端に置き、応戦する構えに移る。
『テメェら!コイツ殺っちまうぞ!!』
「セリフが三下臭いんだよっ!!」
まるで時代劇の殺陣が如く押し寄せる野郎共を蹴り倒す。
さて、ここで一つ。オレは喧嘩に手を使わない。何故かって?この手でオレの大切なギターを弾くってのもあるわけで、こんな奴らの血で汚したくないからだ。(何かこれに近いセリフも聞いた事はあるがスルーしよう。)
「チッ、大勢連れて来ても一人に勝てないのかよ?」
余裕の一言を吐き出したその瞬間だった。
(ゴガッ!)
「がっ…!?」
道端に置いていたギターで殴られたのだ。我ながらなんたるミス。
殴られたその瞬間、オレの意識は途絶えた…。
しばらくして、ハッと意識を取り戻した。が、そこには奇妙な光景が広がっていた。
先程の不良共、の倍の不良達がその場に倒れていたのだ。先程の倍、つまり10人もの人数である。
「…何か増えてるし、どうせ増援だろうな…。」
そこまで驚く事もなく、慣れたかの口調で言い放つ。
さて、先程まで意識が無かったのに何故自分は立っていて他の奴らが倒れているのか…。
怒りのあまり何も見えなくなる、と言うものとも訳が違う。何かおかしい。
だが目撃した者は大体がこう言う「き、君が一人でやったんじゃないか!?」と。
こういった奇妙な出来事は実は何度も経験している。そしてそれを覚えていない自分に対して奇異の視線が送られる。
話を戻すが、"これが理由"だ。こういった出来事が多発していた為に周りからは恐れられる存在になり、完全に孤立してしまっている。
仲間どころか友人も出来ず、オレはとうとう異端者扱いとなった。
「異端者か…。あ、ギターは無事か!?」
ギターは無事だった。傷も付いていないというのは不思議だとは思うが、今まで長い付き合いの物という事もあり、それは嬉しい事に違いない。
「また変な野郎に絡まれる前に帰ろう…」
そう一言呟き、オレはその場を去り帰路についた。
自宅、と言うかただのボロアパートに到着。
ついでに言えば一人暮らしである。故にこんな場所に住んでいる。
ポストの手紙を回収し、部屋に入る。
「帰ったぞ~、今日は居るか…?」
さっき一人暮らしと言ったな、それは間違っていない。だがたまに侵入してきているヤツが居るのだ。
「にゃ~」
「あぁ、居た居た」
猫である。しかも首輪に鈴まで着けた猫。見るからに飼い猫かもしれない猫。
しかしまたおかしいのは、どれだけの戸締まりをしても侵入してくるという部分である。
相手はたかが猫だから気にはしないが、オレは相当気に入られているらしい。
「とりあえず手紙だけでも読ませろ、後で相手してやるからよ」
そう言って荷物も下ろさず手紙を漁る、請求書とか色々…以外に変な物が混じっていた。
「…あ?」
その手紙には"孤独な貴方に送る、我が校への入学届"と書いてあった。
「何だコレ?…まぁ、イタズラにしては凝ってるじゃないか」
と、言いつつ中身を確認する為に封を切った…。その瞬間だった!
「ッ!?何だ!?」
視界は歪み、目の前に黒い空間が広がる。そしてオレはその空間に吸い込まれてしまったのだ…。
いかがだったでしょうか?
あまり文を書いていくのも得意ではないもので誤字や脱字には気を使っております…ww
ストーリーはオリジナルのつもりで、こんなものでも気に入ってくれたら嬉しいですな!
今後に関しては更新は不定期、気の向くままに書き連ねていこうかと思っております!
さてこんな作品でも興味を持って頂けたならば、是非とも期待にお応えしたいですw
それでは今回はこの辺で…、Adios!