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聴覚障害者の日常

聴覚障害者の日常 舌打ち編

作者: ぷかぷか

聞こえないと、擬音なのか声なのかわからないんですよね。

例えば、くしゃみの「ハックション」は擬音と理解してます。なぜなら、自分でくしゃみするときに、そうは言わないからね。経験できるものはちゃんと認識してたつもりなんですが……。

 いつからか気がついたら、コマーシャルにも字幕がついている。

 バラエティ番組も、色や動きをつけてインパクトのある字幕がついていることが多い。

 おかげで家族と一緒に楽しませていただいている。


 画面と同時進行で字幕がつくから、このシチュエーションでこういういいまわしがあるとか、そういう意味なの?だとか日々勉強になったりする。

 一応、アタシは擬音というものを理解していたつもりだった。つい最近、それが怪しいことがわかってしまった。


 『舌打ち』である。


 本でも字幕でも、舌打ちすると「チッ」と表示されるよね。アタシは、そのまんま覚えたのだ。要するに、文字どおり「チッ」と発音してきた。


 ある日、横着をする娘に対し「チッ」といったら、


「お母さん、ソレ、舌打ちになってないからね(笑)」

と、つっこまれた。


 娘に舌打ちのレクチャーをうけたが、舌を本当に打ち付けて音をたたせるということができなかった。

 舌打ちしたい気分なのだが、できないのだから「チッ」と発音するしかない。無念である。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 自分では認識することができない感覚を知る機会をくれた作者様のエッセイシリーズに感謝しています。 [一言] ちなみに、「チッ」は空気を吐き出す音ですが、舌打ちは空気を吸い込むことで音が出ます…
[一言] パートのおばちゃんでほんまにハックションてくしゃみする人いる。マンガみたいでおもろいが、本人はいたって真面目。
2016/03/22 21:03 退会済み
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