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Enter  作者: シン or Riyu
3/19

転校生(2)


..................なあ。ちょっとこれ、可笑しくないか?



「ねっ、ねえねえっ、紅夜くん!何処に住んでるの!?」

「紅夜くん、紅夜くん。すっ、好きな歌手とか居る?」

「ねえねえ紅夜くんってば!!」








「..................煩え!!!!!」



がたん、と椅子を鳴らせて立ち上がる。

ものの、そのことに気がついたのは順平と数人の男子のみ。女子なんて...俺のみならずクラス全体の男子の存在を空気として扱っている。

現在、学校は昼休みの時間帯にある。射し込む日の光が照らしているのは、ただただ(俺としては)拷問に等しい風景だった。

なんだよ、俺等の存在価値はO2かよ。今更とか言うな泣くぞ。


「まあ、京介の気持ちも解らなくはないけどさ」

確かに女子、あの集まり様はないよなあ。


そう言ってへらり、と笑った順平。

集まるって...もう群がるで良いと思う。くっそ、アリかお前等。そして赤司、お前は飴玉か。

なんてことをぐだぐだと考えていても仕様がないので、一旦この件については置いておくとしよう。


「はあ... 」


盛大にため息をついた。



と、その瞬間。





「っ......!?」





背中に感じた、恐ろしいくらいに強い「何か」。



ひゅ、と息を飲んで周囲を見渡した俺と、






_________赤司紅夜の視線が交わる。





その紅い眼が、す、と細められて微笑ったその時。






確かにその時こそ、俺と紅夜の永くて酷く残酷な「必然」が始まった瞬間だった。






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