表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/89

第4杯 今時の高校生は・・・・・・

 色々昼休憩にあったものの、すべての受ける講義が終わり、あたしは机の上に開いていた筆記用具たちを片付ける。


「さてと、約束通り待つとしますか」

「おっファーストデートに行かれますか?」


 隣に座っている弥生が、あたしを見上げてから茶化す様に言った。


「だから、なんでそうなるかなっもう」

「そんなムキに否定しなくてもいいじゃん」

「別にムキにはなってないよ」

「そっ?」

「そ~なの」

「はいはい。んじゃ、行ってくれば?」

「まぁ、とりあえず行ってこようかな」


 会話を終えたあたしは講義室を出た足で、洋輔が待っている場所へ移動する。

 携帯の音が鳴り響く、それはあたしがお気に入りの歌手の着うた。

 カバンから探りながら携帯を取り出して、画面をみる。メール受信が1件。


「んっ弥生からね」


 メールを開きみると、そこにはこんな事が書いてあった。


「期待してる訳じゃないけど、土産話後で聞かせてね(^^)Vって、もう」


 負けじにあたしもメールを返す。


「期待には応えないし、もし、何かあったとしても言わない(><)って、起こるわけないしね」


 弥生の茶化したメールに返信を終えて、そのままキャンバスからあたしは目的地まで歩くのだった。


 正門入口付近に立って、目の前の道路を眺めて待つ事、15分。

 幾度も車やバイクなどがあたしをどんどんスドウリして行く。しばらく、そんな状況が続いた。

 さすがに同じ風景を眺めてるのも、いい加減飽きてきた頃、待ち人がバイクを走らせてこちらに来る様子が、見えた。


「ようっ待たせたな」


 メットの前にある透明な部分を上にあげて、洋輔がバイクに跨った姿勢のまま言った。


「結構待ったよ、ホントに。連絡くらいしてくれれば――――」

「確か――――俺、トウコの携帯とか聞いてなくね?」

「あれ、そうだったっけかな?」

「ああ、そうだよ。とりあえず、バイク乗れよ」

「あ、うん」


 朝のメットをあたしが頭に装着したのを見計らって、洋輔はバイクにエンジンを掛けた。次々に移り変わる風景や風を感じながら、朝とは違い今度は彼が主導権を握っている。

 あたしは目的地に到着するまで、何も指示もしなくていいから、楽。ただ大人しく座っているだけでいい。

 バイクは何事もなく目的地に着いた模様。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ