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※解説

・そもそもこの小説は何なのか?


 私がフランツ・カフカの短編小説『《《飢餓術師》》』(長谷川四郎氏 訳)を読んだのは学生時代のころだったと思います。

 青二才には馴染みの無い世界観に、非常に細やかな心の機微を扱うかなり取っ付きにくいカフカの短編作品集の中において、何もしないことを『芸能』と言い張るシュールさと『飢餓術師』という中二病に刺さるキャッチーなタイトルが、当時の私の興味を強く引き付けたのを覚えています。

 それから幾ばくかのちのこと、田辺剛氏の漫画短編集を読んだとき、収録されていたカフカの短編、『断食芸人』というタイトルの作品を読んだとき私は衝撃を受けました。

 内容が、『飢餓術師』と全く同じだったのです!

 小説本編にも書いてある通り、翻訳家によってタイトルの翻訳結果が違うだけなのですが、当時の私としてはそれが結構衝撃で、翻訳家の匙加減で小説の顔というべきタイトルまでもがここまで決定的に変わってしまうのだなと驚かされました。

 確かに本文を読めば『断食芸人』の方が内容と合致している気がします。

 しかし私には『飢餓術師』に先に触れてしまった現実がある。

 『断食芸人』の方がメジャーだし実際に即しているけど『飢餓術師』の方が格好良くないか? というわだかまりが常に胸中にあり、そのわだかまりがいつしか「断食芸人と飢餓術師を直接対決させて白黒付けたい」という謎の欲求にすり替わっていった結果がこの小説というわけです……。






・断食のプロとは言え40日間飲まず食わずは無理ではないか?


 原作小説の設定をそのまま流用しています。原作小説に出てくる断食芸人は特に何の説明もなく当たり前のように40日間の断食を成功させているのでそれを基準の戦闘能力(?)を決めました。

 本作は『断食芸人の超解釈』と銘打っていますが、原作の設定を説明もそこそこに流用している点などを鑑みると『勝手に作った続編』としての側面が強いです。時系列の繋がりは無いけど一部設定が息づいているドラゴンクエストとかファイナルファンタジーに近い感じのシリーズの繋がり方。

 なので、一部設定は『前作の断食芸人を読んでいる前提』みたいなノリで話が進みます。あまりにも不親切な小説。






・なんか異能バトルみたいなのが始まるけど……?


 完全に著者の手癖です。ご容赦下さい。

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