優しさは否定されるのか4
それぞれ新しい種族へとクラスチェンジしていく
まずはリリーからだ、リリーが光に包まれていて行くそしてその光収まると
そこに現れたのは、毛並みの艶がましているがそんなことより一番の大きな変化は背中に翼が生えたのだ!
モモンガの背中に翼!
あまりの可愛さにモフるとその手触りはシルクのような手触りたまりません!
ファンさんも堪らず俺から奪って行く
「ふふふふ」
なんか危ない笑顔だ・・・・
俺はステータスを確認すると
エンジェルラック
リリー
レベル1
HP100
MP100
状態 順属
スキル 幸運の女神
NEW 飛行
ソングマジックレベル10
癒しのメロディーレベル8(回復力増加)
惑わしのメロディーレベル5(効果増)
忘却の歌レベル2(効果時間増)
戦いの歌レベル5(範囲拡大)
破壊の歌レベル5(ダメージ増加)
守りの歌レベル2(効果増)
NEW エンジェルボイス:対象への睡眠効果並びに戦意喪失効果
まさにエンジェル!可愛さ爆発!
次はクロの番!光に包まれそれが集束すると
黒いモコモコは変わりないが毛並みにフワフワ感がでて
なんとこちらにも! 羽が!しかも色は黒
モフりましたところ、こちらは羊さんようなモコモコ感
こちらもファンさんが強奪して
「えへへ」
怪しい世界へと旅立ちました
俺のモフモフたちが・・・・
悲しみの中ステ確認
クィーンクロッコ
クロ
レベル1
HP110
MP100
状態 順属
スキル 浮遊
高速移動
重力魔法
ゼロ
エアピストル レベル7(威力増)
連射
グラビティレベル4
重力操作
重力波レベル2(範囲拡大)
加速付与
NEW 重力の羽:羽に重力を込めて打ち出す、対象にダメージとスタン効果
スキルも遠距離攻撃が増えて益々強くなっているな~俺なんか軽くやられそうだ
続いてプロテアだ
光か集束して現れたのは、白と青の配色に変わった宝箱に丸っこい足と
背中になんとこっちも薄いピンクの羽!
羽がブームなのですかね…
こちらはモフれないけど、丸っこい足でテトテト歩く姿が愛らしい!
ステを確認すると
セイントミミック 性別不明
レベル1
HP80
MP70
スキル 擬態 アイテム収納
幻想魔法
テレパス
回復魔法
NEW癒しの風:翼よりHP回復の風を運ぶ
浄化の光:状態異常を打ち消す効果、効果は対象者の思いにより変化
慈愛の心 相手への献身的な精神が回復量を上げる効果
真実の瞳 相手の真実を見抜くが反面自分も嘘が付きにくくなる
加護
天使の加護 あまり不憫に思った天使がほどこした加護 瀕死状態になるとダメージを遮断する結界が発生
花族の加護
貧弱のバッドステータスも消えてミミックらしからぬ神々しさが
まあ なにはともあれ頼もしいな
とりあえずクラスチェンジも済んだので戦後処理と行きますか
先ほどの戦闘で倒した海賊達はリーフさんの魔法の蔓ぐるぐる巻きになっている。
「俺のことは煮るなり焼くなり好きにして構わないから、部下だけは助けてくれ」
さきほど俺と戦闘していた頭が叫んでいる。
「まあ、ギルドにでも突きだすか・・・でも海の人みたいだけどなぜ山賊に?」
「俺たちだってこんな所まで来る予定はなかったんだ、元々俺たちは義賊で海辺の海賊を相手に戦っていた、そんなとき国の偉いさんが海辺に大量発生したモンスター討伐をしたら領主にしてくれるっていうんで協力したんだが」
「モンスターに負けたの?」
「いや 勝ったし領主にもなったが与えられた土地がとんだ山の奥で うまく運営もでき罰金が堪り、地位ははく奪されるし元海のアジトにもどったら国が海軍の基地につかってて・・・」
なんか俺と似たようなことされたのね
「俺たちは空腹に耐えかねて山賊まがいのことを・・・・すまないとおもってる」
まあ 同情の余地はあるけど……
「だからといって村の食糧奪ったり、幽霊まがいの騒動起こしたらだめでしょ」
「なんのことだ?」
「え?村の食糧奪ったり、脅かしたりしたんじゃないの?」
頭の部下たちが
「俺たちは村なんぞ行ってないぞ」
「んだ、山で食えるもん探してただけだ」
村人が見間違えたのかな?
「ふむ~どうしたものかの?」
俺たちは悩んでいると辺りに薄らと霧が立ち込めてきた
プロテアから なにか変な感じがする
慌てて俺の危険感知が発動すると反応が!
「うむ なにか良からぬ気配じゃ」
レッドさんが身構える
バキ バキ
バキ
木々の折れる音
霧が更に濃くなりソレは現れた
服はところどころ破れ 顔や腕などが一部メタルになった人とドワーフ??っぽいのもいる
「なんじゃ あれは」
レッドさんも見たことないモンスター?のようだ
「気持ち悪い」
ファンさんは目を背けている
モンスターたちは数を増やしながら近づいてくる
俺は観察スキルでのぞくと
廃村人(メタル化)
詳細不明
廃ドワーフ(メタル化)
詳細不明
「ステータスの見えないとこが多すぎて良くわかないけど、元は村人、ドワーフがメタル化してるんだと思う」
「なんと普通の人間がメタル化とは…そんな話聞いたことないぞ」
レッドさんが驚いている
「普通の人たちが・・・・泣いている、あの人たち泣いているわ」
ファンさんが見たのはそれぞれの村人、ドワーフ達が白目から涙を流している姿であった。
その時
スキル発動 弱者共感
俺のスキルが発動した、そのことにより2つのことが起こった。
1つ目は見えなかったステータスと詳細が見えるようになった
廃村人 レベル1
HP 不明
MP 不明
状態異常 メタル化 狂乱
詳細
肉体の器の実験台となり失敗した生物、メタル化の影響により狂乱状態にあり目に見える全てを破壊するまで動き続ける。
肉体の器?実験?なんのことかわからんが被害者であることに間違いなさそうだ
このことを決定づけることがもうひとつの現象であった
「もう 嫌だ~!」
「えええーーん」
「俺がなにをしたー!」
それは村人、ドワーフ達の悲鳴、苦渋の言葉などである
俺はあまりの声にその場に座りこんでしまった。
「高井大丈夫か!?」
プロテアが慌てて俺に回復魔法をかける
「いえ、大丈夫です 俺のスキルが発動してあの人達の声が俺に流れてきて」
「それは 凄まじい声じゃろう」
「ええ でもそのおかげで彼ら救えるかもしれません」
今助けてやるからな!




