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終わりの始まり37

 その日の夜は疲れたこともあり裏に行かずそのまま寝てしまった。

 そのことが後にあらぬ誤解を招くのだが…

 次の日俺は通常通り出勤すると受付のおばさんに呼び止められた。

 

「高井先生、お弁当届いていますよ」

 

弁当?まさか宮本の!?

 

「あの~それってもしかして宮本の・・・」

「そうよ」

 

あっちゃ~なにがばれないようにやりますだ、おもいっきりストレートにばれてるじゃないか!

 

「あの あれには深い意味はなくて~あの~その~」


「ふふ」

 

謎の笑み!やばい!やばいぞコレ!

 

「自炊とかできないから仕方ないわよね、あそこのお弁当ほんとおいしいのよね~昔は職員会議とかでも頼んでいたのよ」

 

「へ?」

 

おや?なんか話がおかしな感じになっているぞ??

 

「そのお弁当で宮本が持って来たのですよね?」

 

「ええ あの子も家のお手伝いですって偉いわね、これお弁当」

 

俺は紙袋を受け取るとその紙袋のロゴには弁当の宮本と書いてあった。

 

「あ・・・(察した)」

 

「どうした?」

 

「いえ!なんでもないですありがとうございました」

 

あの野郎~ほんとに商売だったのか…

俺は準備室に入り紙袋をあけると弁当と一緒に手紙が入っており、

その手紙よると定期購買ありがとうございます毎朝受付に渡すのでお代と容器を一緒にしてお昼休み受付に返却してくれとのこと。

 

更に中身は特製ですよ!と書かれていた。

しっかりしているな…ほんとに

俺…ちょっと…どきどきしちゃった…

俺のときめき返せ!とかおもったり…グスン

 

お昼弁当を見ると確かに特製だった…オール野菜のおかず

草食動物か…俺

その日の放課後クラスは出し物の準備が急ピッチで進んでおり、

問題はなさそうで、手伝おうかと声を掛けたが人では足りてるからと断られてしまった

まあ 良いけどね!

そんな時、珍しくマイケルが話しかけてきた

 

「先生」


「お、マイケルかお前も学祭準備か?」

 

「学生ごっこは勉強だけで充分ですから」

 

 おろ?

 

「ごっこ?」

 

「私にはやらなければならないことがありますので、それより昨日のことはなにか報告は受けていますか?」


「黒い騎士のことか?特にはないが どうかしたのか?」

 

「なら 良いです」

 

 マイケルはそのまま教室を出て行こうとしている

 

「おい、マイケルたまには無駄から学ぶこともあると思うが?」

 

マイケルは振り向きもせず

 

「無駄は無駄です」

 

そういうと出て行ってしまった。


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