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始まりの始まり3

「そうそう言い忘れていたそのリングはもう一つ機能があって…機密を漏らすなどした場合はそのリングにて君を始末する特殊な機能もある」


「⁉︎」


僕は急いでリングを外そうとした…はずれない…


「外してください!」


「一度装着したものは決してはずれない、すまないな……これも決まりなんだ」


完全にしてやられた…

腹立たしが、どうすることもできない自分に絶望し恐怖を感じながら睨みつけると


「今日はいろいろあっただろうから疲れたろうろう、今日は家に帰って休み頭を整理すると良い」


「小百合君彼を送ってあげてくれ」


「わかりました」


「郊外で今日の事は漏らさないように君とその人を不幸にしてしまうから」


小百合とよばれた女性に連れられスポーツカーのような車に乗せられて敷地内から外に出て家に運ばれる途中いつもの景色に安堵しつつも複雑な気持ちで外を眺めていると


「あの夜のせいで、あなたを巻き込んでほんとにごめんなさい、私の名前は涼風小百合…」


その声には聞き覚えがあった、気絶させられる前に聞いたあの声の主か……

腹立たしさと恐怖で声が出なかった


「でもこれは人類の為なの、そしてあなたには力がある」


何も答えられなかった、ここで反抗的な態度をとり逃げ出したところでこのリングが俺を殺すという恐怖が……これから先常に死と隣り合わせで生きなければならなくなってしまったという束縛と不自由な日々が始まるのかという絶望感がそうさせていた。

その後 帰宅してベッドに倒れ込むとなにやらズボンのポケットに違和感がありポケットに手を入れるとそこには行ったこともない有名スポーツジムの会員証が……

疑問に思いつつ思考回路が働かないせいものありいつもなら警戒してやらない詳細確認のコードを携帯のスマホで読み取ると携帯の画面が黒くなり


偽装プログラム実行

新規マスターへの移行プログラム

事前入力メモ展開

履歴移行


これを見ている人へ

いきなりの事で驚いているが落ち着いてこのメッセージを見て欲しい

今 この世界は危機に陥っている

事の始まりは月の裏側にある研究施設での小型ブラックホール開発施設から始まる、こんなことを言っても信じられないかもしれないがコレは事実だ

(ん?これってさっき聞いた話か…となると施設の人のだれかの………)

そしてそのブラックホールのプロト版が完成するがそれ以降の研究はうまくいかず結果としてそこへ汚染物質や実験で発生された危険物資の廃棄場所として活用するという愚行をおこなってしまった。

そしてこのことが悲劇を生みだしてしまったブラックホールの先は私たち似た人型の生物が統治する別世界へと繋がっておりその地には生物が暮らしていたが排出先のエリアは死の大地へと変わってしまい突然変異した生物によりあちらの世界は危機的な状況になりつつあり、

業を煮やして調査し原因がこのブラックホールのせいとわかり、向こうからこちらへと調査団が派遣された。

この時点で相手がブラックホールを抜けてこれるということに疑問を持っただろう

我々よりも上の技術力を持っているのかと

結論からいうとそれは違う彼らが駆使するのは化学でも科学技術でもなく


「魔法だ」


(魔法が存在する?ってこと)


彼らは友好的な種族でこの状況を打破する為に交渉にきた、

これに対して地球は国を越えた軍が組織され対応にあたったそして私もその一人だった……

そしてその魔法で言語を習得し話し合いが行われ羽陽曲折あったが平和的にこの問題が解決されたはずだった、しかし対応にあたった上層部の人間たちの欲がすべてを壊した……

最初は興味本位で魔法というモノに興味を持ち仕組みを聞いたことから始まった、そしてそれが星の根幹を担うコアというモノから力を借りて行うものと説明すると地球にはあるのかと言問われたというそして彼らが地球にきてそれを調べてるとある場所にそれがあることがわかった、この時その調査団一人が未来視の能力を持っており、このままではこの軍がそれをこの者たちが独占しこの星の支配を企むというビジョンが見えて慌てて逃げだし身を守るために月の裏施設に結界を貼って占拠した

理解してもらえるかわからないがこれは事実だ、

参考までに彼らとのやり取りを閲覧できるようにしておくので見て欲しい、


そこには地球政府側と宇宙人とのやりとり、

そして地球側はコアの存在を知るとそれを自分たちの欲望のために使おうとしていたこと、そして軍の中でも信頼のおけるこの人に危険をしらせてその後はコアを守るために軍より先に封印を施す必要があるという内容、そして我々にも責任があるので応援を派遣するという内容だった。


ちょっとまてよ……そうなると悪いのはさっき会ってた軍だが

しかし、これを信用しても良いモノか…


そのとき急に携帯が鳴りだしこちらが電話に出る前に


「聞こえますか」


若い女の声がした。


「私ですセリナです、ようやく別回線でのアクセスが可能な範囲まで近づくことができました、この回線でしたらそちらの組織にも気づかれずに交信可能です、今までは文章のやり取りでしたがやっと会話ができました」


こんな時どうすれば良いんだ、落ち着けこんな展開ラノベや漫画でテンプレだろ!

ここは正直に言うべきか……いや、いつもの戦略ゲームだったらどうするこういう時の選択肢は……

とりあえず情報が必要だ。


俺の選択肢は「成りすまし!」


「あなたが佐々木さんね、こうやって話をするのは初めてですね、さっそくで申し訳ないのですが、それから進展はありましたか?」


「ええと、無いと思います」


「思います?」


「あ、いえ無いです」


その後、なんとか(たぶん)適当に話を合わせながら話を進めると……


「そうですか…彼からコアを守らなければなりません、とりあえず私達先行部隊が着くまで、あなたが彼らを止めねばなりません、先日のお知らせ頂いた内容から察するに、本格的にあちらの世界にはまだ侵攻できてないようですので、あなたにすぐにでもあちらの世界に行って対抗する力をつけてもらわなければなりません」


「俺がですか⁉︎」


「ええ、不安な気持ちをわかりますが魔法への理解度は私たちの方が上回っている今なら相手方に遅れをとることはありません、以前こちらから先行艇より転送したカードをお持ちですか?」


すると先ほどの会員証が光出す


「ここにありますが」


「そのカードをこちらの通信機にかざしてもらえます?」


するとカードは形を変えて指輪となり俺の指に巻き付き再び光を放つ、


「あなたの偽装体を展開してと……では転送陣を展開しますね」


指輪の光が俺の体を包み意識が飛んだ。



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