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始まりの始まり27-2

「あなた花族のことは知ってる?」

 

「いえ……」 

 

「やっぱりね~ほんとどこから来たのかしら?常識よ」 

 

「いや…その~」 

 

「花族の祖先は花の精霊だと言われているの、その特徴は色鮮やかな髪の色とこの紋章、この紋章は加護を受けている花によって様々な形があるの、そして髪の色と紋章の組み合わせでその者の特徴が分かるとも言われているし、実際その影響は過少に関わらず出るらしいわ」  

 

「特徴?」

 

「たとえばピンク色の髪でバラの紋章であれば誇り高い人とかね」 

 

「そうなんですね」 

 

花言葉みたいなものかな?

 

「でも 良い特徴ばかりではないの、特に私みたいな黄色の髪色は悪い意味を表すのだから黄色の花族は嫌がられるし、更にカーネーションの紋章に黄色だと『軽蔑』の象徴とされてるの」

 

「……」

 

「だから花族の中でも黄色の髪の子が小さい頃から髪を染められたり、昔なんてひどい扱いを受けたと聞くわ」

 

「大変なんですね」

 

「ええ、でも今みたいにここまで差別がひどかったわけじゃないの・・・」

 

「というと?」

 

「錬の国の話は知ってる?」

 

「ええ異世界からもたらされた知識でムジンなどの兵器が作られ、世界が滅びそうになったとか」

 

「そうね、その異世界の人間に協力して妻となった花族がいたの、それが黄色の髪のカーネーションの紋章を持つものだった、彼女はこの世界をひどく憎んでいたらしくムジンなどが暴走したのも彼女のせいではなんて噂が流れたの、その辺りから私たちは酷く差別的な目を向けられるようになった…花族からも他種族からも」

 

「だからさっきの警備員も」

 

「そうよ、あのときはありがとね 嬉しかったよ」

 

ファンさん笑顔でお礼を言ってきたのにちょっとドキッとしたが、その笑顔はどんどん曇っていった。

 

「でもさっきの行動は迂闊な行動よ」

 

「え?でも間違ったことはいってないですよ、確かに感情的になったのは事実ですけど」

 

「そうね、確かに言ってることは間違いではないけど、それでみんなが町に入れなかったどうするの?」

 

「それは……」

 

「正しいけど正しいだけでは通らないことはいっぱいあるの……」

 

 

 それから暫く沈黙が続き 

 

「そろそろ寝るわね……あと話を聞いてくれてありがとね」             


そういうと部屋と戻っていった…… 

正しいけど正しくないか……

なにか声をかけれたらよかったが、表も裏も経験不足だな俺は



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