表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/64

始まりの始まり27

ファンさんの案内で森の奥へと入って行った。

暗い森の中を道なのか獣が通ったあとなのかわからないところを10分位歩いただろうか急に視界が開け花々が咲く綺麗な町へと辿り着いた。

 

「おお~いつきても花族の村は綺麗じゃの~」

 

 レッドさんが景色を見て呟いた。

 

「ええ そうね」

 

どこか元気なくファンさんが答えた。

 

町の手前まで来ると赤い髪の警備員がこちらに気づき

 

「ここは花族の町だ、花族以外は用がない限り立ち入ることはできない」


「あの・・・私たちモンスターの襲撃にあって今日泊まるとこまでいけなくなってしまって、できれば今晩だけでも滞在させてもらえないでしょうか」

 

ファンさんがそういうと手の甲を警備員に見せた

 

「ん?その手の甲の文様はカーネーション族だが……しかもその髪の色は黄色ではないか!お前の様なモノは町に入れることはできん!」

 

警備員はファンさんは悪魔を見るかの様な軽蔑の視線を向けてきた

何が起こってるのかわからないがそこまで言う必要あるのかとムっとしていると

 

「わかりました、でしたら私は町には入らないのでこの人たちだけでも」


「それであれば長に話してみても……」


「なんでファンさんはダメなんですか?ファンさんは何かしたのですか?」

  

「それはこいつが黄色のカーネーション族だからだ、こいつらは先の戦いで世界を壊そうとした一族 不の象徴、町に入れたら何をするか」


「なんだそれ、そんな理由で差別するのか本人が何かしたわけじゃないのに馬鹿げたことを言うんだな」


「……」 


「貴様俺に喧嘩を売っているのか」

 

警備員が槍を構えている。

 

「まあまあ」

 

レッドさんが間に入って仲裁に入る。 

 

その時 

 

「何事ですか?」

 

威厳のある感じの女性が町の中からやってきた。

 

「長!実はこの者たちが一晩滞在させてくれないかと言われたのですが、こいつらの中に黄色のカーネーション族がいまして」

 

「ふむ」

 

長と呼ばれた女性がこちらをみて一瞬驚いた顔になり

 

「あなたは」 

 

それからしばらく沈黙があり 

 

「滞在を許可します」


「長!」


「これは長としての決定です、ただし無用な騒ぎを起こしたくないので滞在場所から外にでないという条件ですが、申し訳ありませんが」


「かたじけないの~」

 

レッドさんが頭をさげ、俺たちも慌てて頭を下げた。

 

それから小屋を1つ貸してもらった。更に長の施しということで晩御飯も花と野菜のサラダと不思議なピンク色のホットケーキみたいなものを頂いた。どれもはちみつが入っているのかちょっと甘い感じだった。

食事が済むと外でることもできないので早めに寝ることになったが寝れずにいた。

 

 

 ベランダに出るとファンさんが居た。

 

「寝れないの?」

 

ファンさんが尋ねてきた。

 

「なんか目がさえてしまって」


「そう、じゃ少し話さない?」

 

そしてファンさんは自分のことを話し出した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ