始まりの始まり2
それから広い部屋に通され男からいろいろ説明を受けた…
「まずは自己紹介しておこう私は地球防衛earthconnectの轟だ」
「防衛って何から?」
すると轟は窓から空をみあげて今この地球は外部生命体から攻撃を受けている
「え?」
「まあ、それが普通の人の反応だろうことは数十年前突如起こった秘密裏に月の裏側に建設された我々人類の施設が襲撃にあったことから話は始まる」
「え?月の裏側に施設」
「まあ、秘密裏に行われていたから一般的には知られていないことなんだが人類の繁栄の為に実験的に施設が建設されていたのだよ」
え?どういうことこれ映画か何か?
「となると敵は宇宙人とか」
「いや、そうではない…実はその施設では小型ブラックホールの実験が行われていたな」
「小型のブラックホール?」
「ああ、それがある程度形になった時だった奴らは突如ブラックホールの中から現れた」
「ブラックホールの中から?」
「ああ、そして襲撃されたと連絡があった後に連絡が途絶えた」
「いきなり襲ってきたんですか?」
「ああ、奴らはどうやら好戦的なヤツらのようでな、その上に奇妙な術を使う」
「術?」
「ああ、何も無いとこから炎を出したり、雷、水、障壁、そして転移などそれぞれの個体によって違うようだが」
「それってほとんど魔法じゃ……そんなことが現実に」
「まぁそうだろう、こんなこと言っても急には信じられないだろう。」
男はジッと俺の顔を見て
「だが事実だ、そしてやつら既にこの地球にも進行してきている、だから我々で守らなければならないこの地球をそして<コア>を」
「コアってなんなのですか?」
「我々も詳しいことはわからないが、我々も現在調査中だが奴らの狙っているものであり、それは地球という星を形成する上で重要なものであることが諜報部門から報告された」
「どんなものかわからないのでは守りようがないのでは?」
「まあそうなんだが奴らの侵入経路や動きからするにおおよその目星はたっている」
「どこですか?」
「この世界は今無数の通信網で繋がれていることは知ってるな?」
「はあ…」
「そんなデータがいつのまにか集積されデータの海みたいなところがある」
「そんなこと考えたことも…」
「まあ、そうだろ…これは我々も初めてしたことなのだが…実在する」
「!!」
「それが裏世界だ、パラレルワールドと言ったほうがいいのか、平行世界と言った方がよいかわからんが、諜報部の話から推測するに我々の世界、つまり表の世界にはコアは存在していない、だから我々は裏の世界に行ってそれを守り手にする必要がある」
「…」
もう意味というか、概念がわからん
「まぁそうだろ、おいおい解ってくれればいい、我々はそのコアを守るために結成された、ここには世界から集められたメンバーで対抗組織を作っているスペシャルフォースだ、君には実際に裏世界へ行ってもらいその戦略を活かして、サポート役をしてもらう」
「俺がそんなことできるわけないじゃないですか、しかも世界規模であればもっと良い人材がいるのでは…」
「確かにそうかもしれない、しかしアイツはすさまじく頭が良いというか戦略に長けている。我々も様々な戦略で対抗したがすぐに吸収して煮え湯を飲まされてきた…」
「それが俺とどう関係してるんですか」
「先ほどの戦いぶりは目を見張るものがあった、通常の戦略とは違う思考での展開など奇想天外な動きは称賛に値する、だがもちろん君よりもっと戦略に長けたものはいるが、もう一つ必要な要素があるそれはリンク率だ」
「リンク率?」
「裏世界は電脳の世界である以上そのまま状態ではあちらの世界にはいけない、我々はあちらの世界に意識だけを飛ばして存在しなければならない、そこで重要になってくるのがリンク率と体力値だ、リンク率はこれが高いほど能力の高い肉体をあちらに再現できる、次に体力値は向こうで体を維持できる時間だ」
思考回路が追いつかない……
「これらは想像力や意志の力などが影響されて数値化されると言われているが、君の場合はそのリンク率が極めて高い、残念ながら体力値は低いから長時間は無理かもしれないが、短時間であればかなり強靭な仮想肉体を再現できジョーカー的なやくわりで短期的な指揮や現状の打開に出撃してもらう」
「そんなこといわれても」
「まぁ急にわれてもあれだろ、だが徐々になれていってもらえれば良い」
そして轟きは机の中からブレスレットのようなモノをだし
「これは施設内の食事やドアのロック解除など様々なことに使用するから身に着けてくれ」
そして半ば強引にオレの腕にはめたのだがこのリングの意味をのちに知ることに…