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始まりの始まり14

今回は調整ということで簡単な動作確認だったが、その性能は凄まじかった

支給された軽く武器で撫で斬りしただけで木が真っ二つになるなど常識では考えられないレベルだ、


裏世界から戻ると轟司令が待っていた。


「どうだ、凄かっただろう」


「ええ、なんというか凄まじいですね」


「まあ、今回は最大出力でやっているからだが平常時でもかなりの力は維持できる」


そういうと自慢げに高笑いしはじめる


「ただ、今のだと稼働時間は5分出力落としてどうなるかは今回のデータを元にバランス調整になるがな」


「了解です」


「明日位にはある程度の稼働プログラムが完成するだろう、学校にはこちらから連絡して置くから今日は帰って休むが良い」


「有難うございます」


「あと、明日は北原君達が始めて裏世界へ向かう、万が一のことを考えて君もそれに併せて待機してもう」


明日は土曜日なのに!と思いながら顔には出さず


「はい」


その後簡単な体のチェックをした後車で送ってもらい家に着いた。

部屋に帰り布団に倒れ込む。


「ハア〜」


なんか凄いことに巻き込まれてるよな…

そんなことを思いつつ俺は眠ってしまった。

翌日 土曜日だというのに出勤、まあこれも仕事と割り切って……

組織に着くと俺は昨日と同じ部屋に通され、そこには涼風さんが居た。


「今日から本格的なミッションが開始される、今日はルーキー達の本格的な始動の為 あなたには不測の事態にそなえてもらうわ」


「俺は待機してれば良いんですか?」


「ええ、あのモニターでチェックしながら いざという時はすぐ出撃してもらうわ」


「了解です」


「彼らの転送が始まるようね」


モニターを見ると既に三人は転送されていた。


三人は同じ軽装なアーマーを装備していた色はメタリックなシルバー機動性重視の装備なのかな?


「おっさん これからどうすればいいの?」


北原が司令に向かって叫んでいる


「ちょっと、北原君 おっさんはまずいよ」


宮本さんが慌てて止める。


「ああ別に構わんよ、今日は試運転も兼ねて、軽い戦闘を行ってもらう」


司令は寛大なのか、相手にしてないのか気にしてない様子。


「へーい」


北原が気だるそうに答える。


マイケルは無言で頷いている。


「今から支援機を送る、先日も話したがその支援機を使い戦闘を行い、経験値と機体の微調整をしていくからそのつもりで」


「ようする敵を倒して行けば良いんだろ」


北原がそういうと長官が頷きながら


「宜しく頼む、支援機を出すぞ」


そういうと、オペレーターに向かい指示を出す。


「支援機タイプ<ライガ><ホーク><ウルフ> データ転送」


「了解 ライガ、ホーク、ウルフ システム起動…オールグリーン、転送開始」


三人の場所に三機の支援機が転送された。


赤いライオンのようなタイプ、黄色の鳥のようなもの、青いオオカミのようなロボットが転送された。


「君たちの特性に合わせ、攻撃重視のライガを北原、支援重視のホークを宮本、機動性重視のウルフをマイケルに割り当てある。それぞれ性能の確認は事前に渡したマニュアル通り登録作業を行ってくれ」


「了解~!んじゃ登録はじめるか」


北原が面倒くさそうに答える。


各自が自分の手にある小さな端末で作業を始める。


「あのサポート機は喋ったり自動で動いたりするんですか?」


「いいえ、人工AIを搭載してるのはあなたのプロトだけよ、彼らの支援機は基本コマンド式なっているの、あなたのAI自体まだ試験段階だから」


実験台ってことね……

そうこうしているうちに登録が終わったようで


「こっちは登録終わったぜ、おっさん」


「長官 登録終わりました」


「登録完了」 


三者三様の答えが返ってきた。


「了解だ、こちらも問題なく登録できたことを確認できた」 


「んじゃ 暴れてもいいんだな」


「ああ くれぐれも試験的な戦闘だから無理はしないように」


「わかってるって」


意気揚々と北原が先頭を森へと入っていった、その場所は所々が激しく争たような跡があり、なにか見覚えがあるような……


「あれ?あの森・・・」


「どうかしたの」


「いえ なんでも」


あの森まさかこの前戦闘したとこの様な気が……いや気のせいか~う~ん、

そんなことを考えていると戦闘が始まった。ゴブリンタイプの敵と戦闘している。

北原の戦闘は力に任せた剣を振るった強引なものでそれに合わせて支援機が波状攻撃をしかけている。

変わって宮本の攻撃は弓での遠距離攻撃を行っており、近づいてくる敵に対して支援機がタンクのような役割で戦闘している、マイケルは槍での攻撃を行っており二人とは違い支援機と連携を取り一緒に敵を倒している。 

三者三様の戦い方で問題なさそうに見えるが、俺的に言えばバラバラで連携のレの字もないという点がマイナスかな~。

しばらくすると荒れた大地が現れて俺の疑問は確信に変わったココはゴーレムを倒した場所だ 


「ここは、大規模な戦闘でもあったのか」


北原があたりを見回していると岩のオオカミのゴーレムが数体転がっており、木々がなぎ倒されている、しかし一つの疑問があったそれは倒したゴーレムの亡骸ないことだ

更に倒した場所には何か引きずったような跡、更におかしいことに手下の岩のオオカミの亡骸も明らかに少ない。


そんなことを考えていると


バキ 


木が折れる音が・・・ 


バキバキバキ 


「ウオオオオ」 


「なんだあれ」


北原が見た先に居たのはゴーレムの体に 手下のオオカミを強引に融合させた姿の巨大な岩のモンスターが現れた。


「丁度いい、あいつなら経験値を大量に稼げそうだ」


「あんなのと戦うの?」


マイケルは無言で敵を見て


「指令、例のアーマード化の使用許可を」

 

あいつらも俺と同じようにアーマード化するのだろうか?


「了承はするが、試作段階だ問題があれば即解除だ、アイツはこちらも感知してない未知の個体だ状況次第では撤退命令を出す」


「了解した」


「大丈夫だってサクッとやってやるよ」


「わかった、全員アーマード化を実行する」


「OK」

「はい」

「了解」 


「システム起動 各自のアーマード化実行」


指令の言葉に合わせてサポートしてるスタッフがなにやら慌ただしく動いている


「了解、各自アーマード化へ移行します、プログラム送信」 


そういうと各自の支援機が各自の鎧、武器のパーツへと変化していく。


北原は赤を基調とした鎧で胸に獅子の顔が付き、肩、手の甲、足、兜というピンポイントに装甲が付いておりスピード感を損なわない形状なっている。そして剣はパーツが着いたことで重厚感が増している。


宮本さんは弓に鳥の両翼がついている形になり、鎧は北原とは違い部分的ではなく全体的に重厚感が増しフルプレートのような重鎧の防御力重視のタイプだろうか、特徴としては兜にターゲットスコープの様なモノが付いている。


マイケルの方は槍、鎧ともに全体的にバランス良く強化されており攻防一体型いった感じかな?背中にブーストの様なものが付いているとこみるとヒットアンドウェイ型かもしれない


「おお 良いじゃ!」

一人で張り切ってる北原は腕をブンブン回し、残りの二人は機能を確認しているようだ。


「俺が先制していくぜ」


「援護します」


「では、俺はバックアップに回ろう」


ここにきて初めて連携らしい行動を見せる3人、北原はすぐ行動に移り敵目がけ猛ダッシュ すかさず宮本さんが弓を射る、先ほどと違い弓に青白い光が追加され敵の頭上で分散して檻のようになり敵を拘束する!


北原は敵に到着すると飛び上がり剣の重さを使いそのまま叩き切る、俺が戦ったときは機神に乗らないとびくともしなかった岩が簡単に切れた!

敵も反撃で尾のような岩を北川目がけて振り下ろした、そのときマイケルがブーストを使い凄まじい加速力で槍を突き出して岩を砕く! 


「余計なことを」


「油断するなよ」 


すると現実世界の方のスタッフが慌ただしくなった


「今ので限界リミットが大幅に減少しました!」


「っく、まだ実戦配備には程遠いか」


悔しそうに椅子のひじ掛けを叩き


「そろそろタイムリミットだ!最大出力で一気に決めるんだ」


そういうと各自が一斉に距離を取りなにかを確認している、最初に動いたのが宮本だった


「ウィンドアローを放つから!みんなタイミングを合わせてね」


そういと限界まで弓を弾き次の瞬間凄まじい勢いの矢が放たれた


そしてそれに合わせマイケルがブーストで加速し


「リアル ソニック発動」


そのまま敵を貫き胴体に穴を開ける!

最後に北原が


「これで終わりだぜ フレイムソード」


縦一文字に剣を振りぬくと敵は真っ二つになり同時に彼らのアーマード化も解けた


「ふ~まあちょろいもんだぜ」


「怖かった~」


声をかけあってる北原と宮本と対照的に相変わらずマイケルは無言で何かを考えているようだった。そんな一軒落着のようなだったが……事態は終わってはいなかった。


「油断するな敵から目を離すな!」


指令から怒号が飛ぶ!

背後で岩の怪物は再生を初めていた崩れた体を無理やり集めている、

やがて細かくなった石や砂と化した自分の体を立て直し砂のゾンビというかアメーバといったらいいのか集めては崩れていくドロドロな異様な怪物へと変貌している。


「最後の悪あがきかよ」


北原が剣で斬るが砂を切るだけで手ごたえがない。

マイケルがすぐにそれをみて


「こいつは現状戦力では危険だな……撤退だ」


轟指令が慌てて


「緊急アウトを!」


すると技術者が


「即刻実行しますが数分はかかります!」


「なんとならんのか」


「強制的に切断すると精神に損傷を起こす場合があります!」


すると指令は3人に向かって


「今緊急アウトを実行しているが数分かかるそれまで逃げてくれ」


そういうと3人は森を走り抜けて行くが俺の記憶が正しければそっちの方向にはリリー達がいる場所に……

このままでは3人は逃げれてもそのままみんなのいる方向へ行ってしまったら……


「長官!俺を行かせて下さい!」


涼風さんは指令に向かって


「司令、高井君を出してみては如何でしょうか」


「そうか!そうだな、こんなに早く投入するつもりではなかったが…仕方あるまい、プロト1起動」


長官がこちらの回線にチェンネルを切り替え指示をだした。


「プロト1起動を承認」


オペレーターが作業を始める、それと同時に涼風さんが声をかけてきた


「頼みます」


「やれるだけのことはやってみます」


視野がゴーグルで隠れて始動シークエンスが始まる


「プログラムオールグリーン プロト1出撃可能です」


オペレーターからの準備完了の声が聞こえ、 そして長官の声が


「高井君あとは頼むぞ、プロト1転送」


悩む暇は今は無い、目の前ことを今はやるしかないんだ。


「プロト1 インストール!」


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