始まりの始まり
ただ普通の就活をしてたのに…
今俺の職業は<人類の敵/地球防衛軍の教師>です。
全ての始まりはあの電車からだった、
ガタン ゴトン
今日も駄目かな、わざと留年して新卒枠での就活二年目に突入…受からない…希望の企業に…知人からは
「高望みしすぎなんだよ」
とか、親からは
「自分の立ち位置わかってる?」
とか言われるが!
人生を決める選択で妥協などありえない!
大手のゲームや漫画関係などの趣味と夢のある会社、
しかも大手企業にターゲットを絞りチャレンジしたが全滅…
無双と言われたゲームの腕や勇気…希望…熱血だけでは倒せない現実が…
ちょっとくらい有名なゲーマーレベルでは門前払い、アニメや漫画の知識は逆に無い方が有利だとか言われる企業もあるくらい...
「お前は変人亜流プレイヤーなんだからマイナー路線いけよ」
と友人に言われたが正道プレイより亜流のが読まれにくくってかっこいいだけで
現実はまで亜流プレイするつもりはない!
ガタン ゴト
ああ〜なんかどうでもよくなっきたな…
適当な企業就職して…金もらって…好きなもの買いまくるそんな人生…
ああ〜〜もういっそこの電車で世界の果てまで連れて行ってくれないかな…
ガタン ゴト
ガタン ゴト
どんどん電車の音が小さくなっていく…
「あの~お客様終着駅ですが…」
「!…やっちまった~東京方面に行く電車は何時ですか?」
駅員さんが気まずい顔で
「明日の…6時です…」
「今は」
「0時です」
の〜〜〜〜〜〜
やっちまった〜〜
周りを見れど森!森!崖!
なんもね~~!
そんな絶望している俺に駅員さんがご好意で毛布をもらい長椅子で寝ようしたが、
暗い!なんか怖い!
とにかく寝よ、寝れば明日になる
…
…
…
寝れん!
寝ようと思えば思うほど!
…
…
…
ドン
なんだか線路の向こう側で音がしたような
動物かな…
寝ようとにかく寝よ!
駄目だ気になる…
閉じまり確認しよ…
ドン!
何かがぶつかった音がしてそのあとに
確実に人の声それも叫び声に近い声がしたのでそちらの方向をみると
「燃えてる!?」
火事なのかなんなのかよく見えない、
これは駆け付けるべきなのはわかっているが正直こわい!
悲鳴?暗闇…ええい!まよってる場合じゃないこういうときこそ!
勇気だ!
急いで駅から炎が見える森へ向かってダッシュすると赤く燃えていると思われた場所には炎は無く、
あったのは赤い光が煌々と放たれている柱だった。
眩しい赤い光をよく見るとその中心に膝をついて肩で息をしている人影が、
「あの~だいじょぶですかそれにこの光は」
するとフラフラしながら立ち上がり光る板状のモノを持った手をまるで包み隠すようにギュッと握ると辺りは暗闇に戻ったかと思うと男は倒れそうになったので慌てて近づくと俺に倒れかかり
「頼む…協力者を」
そう言ってそのまま倒れたかと思った瞬間
「ごめんなさい」
女性のような声がして後頭部を何か強い衝撃が走りそのまま視界が暗くなっていく
遠くのほうで「もう一人確保しました!」という人の声が聞こえたような気がした…
次に目覚めた時なんともいえない振動を感じて辺りを見ると窓から見えるのは空だけ状況から察するに飛行機の中かな?あと軍人さんぽい人が数名銃を持って待機状態!?
「あの~ここはどこですか?」
恐るべし近くにいた男に声をかけると
「隊長、男が目を覚ましました」
「騒がれると面倒だ、眠らしておけ」
そういうと近くに居た男は俺にスプレーをかけてきた、そこでまた記憶が途切れた。
それから何時間経ったのだろうか
次に俺が目を覚ましたのは装甲車のようなモノにのせられ護送されている場面だった。
声を出そうにも口は塞がれ、手足は縛られてどうすることもできない、やがてどこかについたのか又眠らされて次起きたときにはまた手足を縛られて机にふせっている状態で意識を取り戻し、顔を上げると何もない部屋に一人取り残され天井にはカメラのようなものが見えた、 とりあえず文句の一つも言ってやろうと
「一体何なんですか!僕は何もしてないですよ!」
怒りに任せて騒いでいると鉄のドアが開き1人の強面の男性と女性が入ってきた
怒られるのかと覚悟してビクッとなったが突然その男が頭をさげて
「いやーすまなかったこちらの手違いで君をこちらまで連れて来てしまった」
「どういうことですか?」
「ええとだな、確認するが君は終電に乗り過ごしてあの駅に居た、そして異様な光景に気づいてあの場所に居たということであってるかな」
「ええ、でもなぜそれを」
すると女性が
「ごめんなさいね、監視カメラや駅員さんの証言などいろいろ調べさせてもらったの」
雰囲気から察する普通じゃない組織って感じがするがどこまで調べられたんだろうか…ともかくこんなところに長いは無用だ、
「間違いだったら帰して下さい!」
「そのことなんだがここを知られた以上、そう簡単にはここから出すことができない」
「え?」
「君は高井大介君であってるかな?」
「あっ はい…なぜ俺の名前を」
「こちらもいろいろあってね、君の身辺を調べさせてもらったんだ」
え、これまさか死亡フラグ?やばいの俺やばいの?
「君は確か就活中だったな」
「ええ?はい」
「だったらどうだ、ここで働いてみないか?」
「え?働く?」
「簡単なテストして適正を見て、君に合った職場を用意しよう待遇も良いことを保証しよう」
もう意味がわからない…
「ここで働けと…」
「率直に言えばそうだ」
もう意味がーわからないと頭を抱えていると女性が
「このまま記憶を消すと言う手もあるんだけれど成功するとも限らないし、これが最良の手段だと思うので、どう働いてみない?」
「失敗した場合」
「両親にお金はしっかりと振り込ませてもらうわ」
え?仕事OR死ですか…つまり選択肢はないと……
「わかりました」
「良かった話がわかるひとで」
女性が満面の笑みでいってるが、その笑顔が怖い…
「早速だけどテスト受けてもらうわ」
「あ、まってくれその前に」
そういって男が写真を出し
「この男に見覚えはあるか?」
「誰です?」
そこには見たこともない男が映っていた、
「ではちょっと準備があるので待っててくれ」
そういうと外に二人は出て行った。
そして外では……
「質問時の脳波の乱れ等はあったか」
「いえ、ありません調査状況からしても完全なる白だと思われます」
「はあ~まったく、めんどくさい消してしまえば良いではないか」
「そういうわけにはいきません、そういった無益な殺生は我が軍則に違反します」
「ああ、わかったわかった…とりあえずどうせ掃除係くらいにしかならんだろうが適正検査だけしてあとは総務の連中にまかせるか」
そんな話がされてるなんて露知らず俺は現状に頭が追いつかずボーっとしていた、そしてあれから数十分くらい経っただろうか再びドアが開き二人が入ってきた
「待たせたね、ではこちらに来てもらおうか」
男が笑顔で手招きしてる…もう全てが怖い……
それから頑丈そうな鉄でつくられた通路を通り1分ほど歩いたところの小さな部屋に通された、そこにあったのはモニターとよくわからないPCなどの機器があった。
「君にはこのゲームをしてもらう、それが試験だ」
「ゲームが試験ですか」
「ああ そうだこのゲームには総合的な判断ができるようプログラムされている、君はゲームが得意らしいから、君用に市販のゲーム用のコントローラー風にしてある」
この人どこまで調べてるんだろ再度恐怖を覚えつつ
「わかりました」
ゲームを始めてみるとアクションと戦略ゲームを一緒にしたような世界が広がっており敵を倒したり基地を壊したりとものすごい凝った作りなのに処理落ちもせず操作性がものすごいスムーズで俺の思った通りに動いてくれる!素晴らしい一言に尽きる一般で売ったらどれだけの高額スペックなマシンだろうと思いながら進めて行く。
「ふふ、なかなか敵も最初から戦略的に攻めて来るけどそんなのは……」
現状を忘れてプレイしている俺を遠くから
「これは思わぬ拾い物だな」
「ええ、これは素晴らしいリンク率です」
「プレイ内容もほぼ完璧、特に戦略面ではシュミレーターの予測を覆すような戦略で素晴らしいといえるが……問題は体力面か」
「そうですね、このままでは実践は厳しいですが、ピンポイントまたは軍師的なポジションとしては、なかなか使えるかもしれないですね」
「ゲーム終わりましたが、なかなかハードな内容ですねすごく疲れました」
「いや素晴らしい内容だったよ君にはそれ相応の職を用意しよう、自己紹介がまだだったな私は防衛軍日本支部 司令官 轟雅史だ」
「え!」
「君にはこの防衛軍で働いてもらおう」
「ええ!!」
思考停止・・・・・・・・頭がついてかないですよ ほんとに・・・
*亜流プレイヤー
普通はしないような奇策や僧侶でアタッカーをやるなど正道派とは違うプレイスタイルのこと




