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参道を線路が横切る神社

作者: GONJI

今週もありがとうございました!

来週からはカレンダーに黒い字が目立つ期間に突入ですね。

祝日は当分やってこないし梅雨やら気温も上がってきますね。

体調だけじゃなく、気力も万全に過ごさないと・・・

来週もよろしくお願いいたします。


複線の電化された普通に特急も走る線路がなんと神社の参道を横切っているところがあります

地元では有名な神社のようです

そしてこの電車によく乗る方もいつもここを通るときには不思議なところだなぁと思っておられるらしい

鳥居が左手に見えたら、本殿は右手に見えるし、逆から来た時はその逆に見える

鳥居と本殿は向き合っていて、しかもそれほど距離は無いのです

なのに、線路は参道を横切っているのです

もちろん参道に踏切があるのですが、そんなに広くない境内に踏切があるのも不思議ですよね


場所は大阪府藤井寺市なのです

大阪阿部野橋が大阪側の始発駅である近鉄電車南大阪線

準急に乗れば、大阪阿部野橋→河内松原→藤井寺と順調に進みここから各駅停車になり次の駅が土師はじさとと言う駅です

土師ノ里と言う名前からして何か歴史を感じると思いませんか?

土師・・・古墳時代に古墳や埴輪の作成にあたった土師氏と呼ばれる一族がこの辺りに住んでいたからとのこと

そうなのですね、ここは世界文化遺産に登録されている百舌鳥・古市古墳群の一画にある場所なのです

この近鉄電車南大阪線は神武天皇を祀る奈良の橿原神宮前まで古代史を巡るように走っています(その先は飛鳥を抜けて南北朝時代に南朝があった桜で有名な吉野ですけど・・・)


さて、この神社とは土師ノ里駅から阿倍野側に徒歩6分ほど行ったところに鎮座します「澤田八幡神社」という神社で藤井寺市沢田地区の氏神さまです

八幡宮ですのでご祭神は品陀和気命ほむだわけのみこと・・・つまり応神天皇なのですね

ちょうど土師ノ里駅の次の次の駅が古市駅なのですが、ここに応神天皇陵があるのです

歴史では応神天皇は仁徳天皇の父であります

仁徳天皇陵が世界一面積の広い墓域と言われており百舌鳥古墳群の中心なのに対して、応神天皇陵は仁徳天皇陵に次いで日本で二番目に大きい墓域で古市古墳群の中心なのです

そしてこの応神天皇陵にも誉田八幡宮こんだはちまんぐうがあり、ここから勧請されたのが澤田八幡神社とのことです


しかし、石の鳥居をくぐる手前には石段があり、まったく普通の景観なのですが、何やらその鳥居の向こうの方に遮断機が見えるのですよね

なんとも不思議なこと

近鉄南大阪線はローカル線でもなんでもなく、普通に多くの電車が一日中走っている路線です

準急停車駅の藤井寺駅なんかでは上り下り合わせて5本ぐらいの通過待ちをして開かずの踏切になるような路線なのです


この神社の境内もさぞかし賑やかでしょうね?

本殿で参拝していたらすぐ後ろの方で、カンカン音はするし、遮断機は降りたり上がったりを繰り返し、おまけに電車の乗客からは拝んでいる後ろ姿がまる見えですしねぇ

落ち着いてお参りできるんやろか?

それに氏神様なら地区のお祭りとか行事もありそうですしね

安全確認も大変そうやなぁ・・・


でも、何故こうなったのか?

これこそが歴史的土地事情らしいのです

何やら近くの古墳を避けて線路を通すためにはここしかなかったそうなのです

地元の古墳愛がそうさせたとも・・・


機会がありましたら是非ご参拝ください!


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― 新着の感想 ―
[一言] 誉田八幡宮については「最古の八幡宮」を自称していますね。 ところが宇佐、鶴岡、筥崎は一の宮なのに、誉田八幡は一宮にもなれてないのですよね。 「883年「古市荘」河内国(大阪府)羽曳野市  …
[一言] 地元というか、南大阪線を使う人の間では有名かもですねー。 ただ、実際に参拝した事がある人となると、かなり少ないかもですw あそこは踏切へのアクセスが裏道っぽいところをとおりますし、藤井寺・羽…
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