買い物に行こう!(瑠璃&珊瑚)
夏休みが始まって一週間が過ぎようとしていたこの日、瑠璃と珊瑚は郊外にあるアウトレットモールに2人で来ていた。男子勢(遥輝と悠真)を連れては来れないものを買いに。それは……
「るりるりー、これどうかなぁ?」
「いい感じ!すごい珊瑚ちゃんに似合ってるよ!」
「えへへ、そっかぁ!あ、るりるりのも持ってきてみたよ?……じゃじゃーん!これどう?」
「これ!?さすがに露出が多すぎるよ!?」
「ほらほら、このくらいは着てるりるりのスタイルをアピールしてさらにはるはるをメロメロにしてかなきゃだよ?」
「だとしてもだよー!?」
そう、2人は水着を買いに来ていたのだ。夏休みに入る時に話していた珊瑚の別荘に行った時のためのものである。珊瑚の別荘へは、7月末から2泊3日の予定で行くことになっているので、その時に必要なものを色々と買うついでにという名目で、実際はこれがメイン。
そして、珊瑚は早々に最初に瑠璃に見せた赤を基調としたビキニを購入したが、瑠璃はしばらく悩んでいた。
「やっぱりこれしかなくない?」
「これはダメ!!露出が多いし恥ずかしいもん」
「むー、でもるりるりが見てるそれはさすがに海で遊ぶ用じゃないよ?」
「むぅ………あ、これならどう!?」
そう言って瑠璃が見つけたのは深い青色のセパレートタイプの水着だった。
「んー……」
「これでもダメ?」
「いや!これならいいと思う!」
「ほっ、決められてよかったぁ」
2人は水着を決めると、モールを出て少し路地に入ったところにある喫茶店に入った。
「珊瑚ちゃん、こんなところにあるお店よく知ってるね?」
「うん、ほら、ゆうゆうのお姉さんいるじゃん?」
「悠姫さん?」
「そうそう!悠姫さんがそういうの好きで、私気に入られてるのかよく連れて行ってもらってるから自然と詳しくなったんだぁ!」
「そうなんだ、いいなぁ」
「悠姫さん、るりるりのことも気に入ってるみたいだったし今度お願いしてみたら?いいところ教えてくれると思うよっ!」
「うん!聞いてみる!」
その後も2人は他愛もない話で盛り上がるのだった。その帰り道……
「今日はありがとう珊瑚ちゃん!」
「んー?どういたしまして!こちらこそありがとっ!」
「珊瑚ちゃんと色々買い物したり、お話したり楽しかった!」
「そんなのうちの方こそだよ!海、楽しみだねっ」
「うん、楽しみ!」
こんな何気ない毎日が楽しいなと2人はそれぞれ思いながら帰路につくのだった。でも、次の日……
「うぅ、39.2℃……」
瑠璃は風邪でダウンしてしまうのだった……
次話はテンプレお見舞い回です!
弱っているからこそ出てくる本音が聞けるかも?
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何卒…何卒……




