期末テストと勉強会! 2
「ここが俺の家、まあ特に面白いものもないけど上がってくれ」
そう言って僕達がやってきた悠真の家は、都内でも割と一等地なところ(山手線内)のタワーマンションだった。
「あ、勘違いしないでくれよ?親のすねかじってここに住んでるわけじゃなくて、俺も一応バイトはしてるし、姉貴の持ち家に住まわせてもらってるって形なんだよ」
「な、なるほど」
「まぁ、姉貴は大体婚約者の家に泊まってくことが多いから姉貴が家に帰ってくるとかはあんま気にせずにくつろいでくれていいから」
こんな家に住める悠真のお姉さんはすごいなぁと感心してる僕とは対照的に、瑠璃はなぜか複雑そうな表情をしていた。
「瑠璃?大丈夫?」
「う、うん!大丈夫だよ!」
「そう?ならいいんだけど」
瑠璃の表情の理由はまた今度知ることになるんだけど、それは今は気にしている時ではない。
悠真の部屋に案内されると、4人で入っても狭さを感じないほど広い部屋になっていた。
「す、すごいね」
「そうだね、すごい」
「うちはゆうゆうの部屋よく来るから見慣れてるけど確かに広いよねぇ」
「まぁ、確かにな。そんなことよりさっそくだけど勉強始めようぜ?俺飲み物持ってくるから」
悠真のその言葉を合図に、僕達は今日の目的を思い出して勉強を始める。
「まずは珊瑚さん、何がわからないか聞いてもいいかな?」
「んー、うち理系だから数学とか化学とかは問題ないんだけど、文系、特に地理が……」
「なるほど。ぶっちゃけた話地理は記憶ゲーみたいな面が強いから今の範囲で重要な物をとりあえず頭の中に知識として入れていく作業からしよっか。それが終わったら実践に移ろう」
「はーい!はるはる先生よろしくー!」
「お待たせ、遥輝と瑠璃さんは好みわかんなかったからとりあえずジュース持ってきた!珊瑚はレモンティーな」
「あ、ありがと!」
「ゆうゆうありがとー!」
「あ、後せっかくだし晩御飯食べてってくれよ。教えてくれるお礼もしたいし」
「そんな友達なんだから気遣わなくていいのに」
「友達だからこそ、だぞ?そういうの忘れがちになるけど、友達だからこそしっかりと感謝は態度で示さなきゃな」
「そのとーり!うちも2人には感謝感謝ー!」
「あっははははっ!!珊瑚さんと悠真といると楽しくて飽きないなぁ、ね?瑠璃」
「うん!こっちこそいつもありがとうだよ!」
と、いうことで晩御飯もご馳走になることが決まり、僕と珊瑚さん、悠真と瑠璃のペアで勉強会は進むのでした……
勉強会、いいですよね!こういう物語のテンプレではあるんですけど、やっぱりあると違うなって思います!
というわけで、もしよろしければ評価や感想などいただけると嬉しいです!!
何卒…何卒……




