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バイトと友達と 4(遥輝)

 「いやぁ、驚いてる遥輝くん面白かったぁ」


 「理玖さん知ってて僕を案内に出しましたね!?」


 「そうだよ?いやぁ、面白いものが見れたことだしここからはしっかりと研修していくよ!よろしく!」


 「本当かなぁ……」


 と、心配してみたけれどその後は普通に教えてもらえた。さらに言うとさすがに初日だって事もあったからか案内の時以外で珊瑚さんと悠真のところに行くことはなかった。



 「今日はありがと!初めてとは思えないくらいセンスあったよ!」


 「そうですか!?」


 「うんうん、何より最後のほうの『気をつけて帰るんだよ?お姫様』なんてサラッと言えちゃうあたりよかったよ!」


 「そ、そうですかね……恥ずかしさの極みなんですけど」


 「そんなことないさ!適応能力高すぎてびっくりしちゃったくらいだよ!これからもよろしくね!」


 「はい!よろしくお願いします!!」


 なんとか初日を終えた僕は、挨拶を終えお店を出ました。すると……


 「おう、お疲れ遥輝」


 「悠真!?何でここに?」


 「いや、そろそろ終わりだと思ってたしさ、珊瑚は理玖さんに用事があったみたいだから遥輝と帰ろうかなって思ったんだよ」


 「そ、そっか」


 なんと悠真が待っていました。入学式の時に話しかけてくれてから一緒にいることは多かったけどなんだかんだこうして2人きりになることはあんまり無かったのでなんだか不思議な気持ちだ。


 「今日どうだったん?初バイトだったんだろあれ」


 「なんとかやれたかなって感じかな…初めてだから先輩とか理玖さんに迷惑かけっぱなしだったと思うけど」


 「そかそか。なんでもできてそうな遥輝でもさすがに初めてのバイトはそうなるか笑」


 「そりゃそうだっての!それに僕だって初めからなんでもできてたわけじゃない。頑張る理由があったからこうして今の僕があるんだ」


 「……瑠璃さんのことだろ?」


 「なっ!?ま、まぁその通りだけどさ」


 「その気持ちはよくわかる。俺だって辛くなった時とか苦しくなった時とかは珊瑚の事を思って頑張ってるし」


 「そうだったんだ……僕達って似たもの同士だね」


 「そうだなぁ…!ま、違うとこといえば付き合ってるか付き合ってないかか?」


 「うぐっ。それを言われると何も言えない」


 「これで付き合ってないっていうのが驚きだけどな?早くくっついちゃえって思うけど」


 「なんかさ?生まれた時からずっと一緒に過ごしてきてるとさ、そういうの伝える(告白する)タイミングが掴めなくなってるんだよね」


 「まあなぁ、それもわかる」


 「でもさ、いつかはちゃんとその辺はっきりしないといけないこともわかってて」


 「うんうん」


 「だから、この高校生の間に伝えられたらなってさ?思ってるんだ」


 「そっかそっか」


 「このことは誰にも言うなよ?」


 「言わない言わない笑」


 なんだか、男友達ってことで言わなくていいことも言ってしまった気はするけど、こういう関係っていいな、なんてしみじみ思いながら僕達は帰っていった。

初バイト編はこれにて!バイト回はまだ定期的に出てきますが、とりあえずは一区切りです!そして、遥輝の考えも聞けて何よりだけど瑠璃はどうなの?と思うあなた!

今後ちゃんと出てきますのでよろしくお願いします!!


というわけで、今回ももしよろしければ評価や感想などいただけると嬉しいです!

何卒…何卒……

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