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バイトと友達と 2(瑠璃)

 どうしたらいいんだろう……私は困っていた。メイドさんの愛情たっぷりふわふわおむらいすはまだいい。いや、よくないけども。それよりもソロチェキは予想外にも程がある。っていうか単純に友達に自分の写真あげるとか恥ずかしすぎる……!でも、現実は待ってくれるわけもなく、


 「ほーら、瑠璃ちゃん!いつまでもそんな顔しないの!恥ずかしい気持ちはわからなくもないけど、あくまでもあの2人はお客様=ご主人様なんだからね?ここではきちんとメイドとして振る舞わないと!」


 「は、はいぃ……」


 「ってことでとりあえずおむらいす持って行って!ちゃんと愛情たっぷりにね!」


 「ぐふぅっ……わ、わかりましたぁ!」


 2人が待つテーブルに持って行くと、三田君はともかくとして珊瑚ちゃんはものすごくニコニコしていた。その笑顔が1番怖い。


 「さー!るりるりの愛情!わくわーくわくわーく」


 「こら、珊瑚?あんまりいじめるなよ?まぁでも、注文したからには期待はしてるけど」


 「う、うぅぅ……」

 「お、おいしくなぁれ!ふわどりらぶちゅっ!」


 「「か、可愛すぎる…!!!!」」


 「う、うわぁぁぁん!!恥ずかしいってぇ!!こんなの公開処刑だよぉ」


 「大丈夫だよるりるり!今のるりるりは誰よりも可愛かったもん!!」


 「う、うぅ」


 「ね?ゆうゆう」


 「そ、そうだな。珊瑚の前であんまりいうことじゃないとは思うけどすげぇ可愛かったよ今の瑠璃さん」


 「もう絶対やんないもん!!」


 「えぇぇ?こんなに可愛かったのに……」


 「やだやだやだ!もう2人の前では絶対やらない!」


 「ふーん?うち達以外、はるはるの前とかならやってもいいんだぁ?」


 「そ、そういうことじゃなーい!!!!」


 「えへへ、ごめんごめん。あ、それとチェキはどう?」


 「え、本当に買うの?」


 「えー?当たり前じゃーん?こんな可愛いフリフリのメイド服着たるりるりなんてそうそうお目にかかれないわけだしー!」


 「う……これでいい?」


 「うむ!うちは満足満足ー!よし、ゆうゆう食べよー!」


 「お、おう」


 ものすごくメンタル的な意味の体力を持っていかれた私のことを見かねたのか、三田君、悠真君は私に、


 「なんかごめんな?やりにくかったとは思うけど許してくれ」


 なんて謝ってくれたので、恥ずかしすぎたけど別に害もなかったわけだしということで、私も今回のことは気にしないことにしたのだった。


 「う、うぅ……疲れたぁ」


 「瑠璃ちゃんお疲れ様!まぁ、こういう事もあるよね!」


 「無いですからね!!?」


 こうして、多難だった私の今日のお仕事も、なんとか無事に終わることができたのでした。その裏ではもう1人被害者がいたなんて、この時の私は知る由もなかったのですが……

ようやく、少しは瑠璃の可愛さを出せたんではないでしょうか!!ちょっと満足しております!



ということで、今回ももしよろしければ評価や感想などいただけると嬉しいです!

何卒…何卒……

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