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成り行き任せの初バイト?(遥輝)

 なんだか悠真と珊瑚さんに上手く嵌められたような気がするけど、僕は翌日には珊瑚さんのお兄さんが経営しているメンズコンカフェの面接に出向いていた。


 「君が珊瑚の紹介の子?」


 「は、はい!一条遥輝といいます、よろしくお願いします」


 「うん、よろしく。君、かっこいいね」


 「そ、そうですか?普通の見た目だと思いますけど……」


 「いやいや、君はとても美形だよ!うちの店のコンセプトによく合ってる」


 「そうなん、ですか?」


 「そう!うちのコンセプトは王道の王子様。王子に接客させるの?っていうツッコミは受け付けないよ?ほら、王子にも色々なジャンルがあるじゃない?」


 「王子のジャンル?」


 「俺様系とか、真面目系とか、ね?」


 「な、なるほど」


 僕の知らない世界がそこには広がっていた。


 「まあ、遥輝君には正統派の王子様を演じてもらおうかな」


 「正…統……派」


 「とりあえず他のキャストの接客見て参考にしてくれたらいいよ!」


 「わ、わかりました。ちょっと初めてのことだらけで良くわからなくなることもあると思うんですけどよろしくお願いします」


 「うん、よろしく!そして、改めて…ようこそ『Kingdom(キングダム)』へ」


 「あ、1ついいですか?」


 「んー?なんだい?」


 「名前教えてもらってもいいですか?」


 「あ、あー!そうだね、名前教えてなかったよね?ボクの名前は五華 理玖(いつか りく)、気軽に理玖さんって呼んでね!」


 「はい!理玖さん、よろしくお願いします」


 不安は残るけれど、瑠璃に続いて僕もバイトのスタートを切ることになったのでした。



 「なぁ悠姫(ゆうき)


 「どうしたの?理玖くん」


 「うちの店にさ、めっちゃイケメンの子が入ったんだよ」


 「それってどのくらい?」


 「うーん、これまで見てきた中でトップクラスかなぁ」


 「あの理玖くんがそこまで言うくらいの子なら本当にイケメンなんだね!あ、そうそううちの店にもね?」


 「ん?」


 「すっごい可愛い子が入ってきたの!」


 「ほうほう?」


 「その子も私が見てきた中で一番可愛かったなぁ」


 「へぇ、いいね」


 「今度その子連れてKingdom行ってもいいかな?」


 「もちろん、待ってるよ」


 遥輝と瑠璃の知らないところで、Kingdomオーナーの理玖と、ふわりんどりぃみん店長にして、理玖の婚約者でもある三田 悠姫(みた ゆうき)の話は進んでいた……

次話は瑠璃の仕事風景の予定です!


もしよろしければ評価や感想などいただけると嬉しいです!

何卒…何卒……

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