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おいでませメイド喫茶!(瑠璃)

 次の日、私は授業が終わると急いで帰り支度をして家に帰ってきた。


 「どうしよ!はじめてのバイトドキドキしてきた…!大丈夫かな……」


 少し不安な気持ちを抱えながら出勤時間が近づいてるので家を出る。はる君には、仕事が慣れてから見に来て欲しかったのでどこで働いてるか詳しくは伝えなかったけど、何をするにも大体はる君と一緒にだった私にとってそれは自分が思っているよりも不安が大きかった。


 (やっぱり私ははる君がいないと何もできないのかな…いや!やる前からネガティブになるな私!やればできる!)


 私は気合いを入れ直して、出勤したのでした。



 「なぁ、悠真」


 「なんだよ遥輝、ってか七宮さんは?いつも一緒に帰ってるじゃん」


 「瑠璃は今日からバイトなんだよ」


 「バイト?そりゃまたなんか面白いな」


 「面白くはないよ?」


 「そうか?金が無くて……みたいなんじゃなくてやりたくて始めてるんだろ?だったらそんな遥輝が不機嫌になることじゃ……あ?もしかして一緒にいられなくて拗ねてんのか?もう早くくっつけよな?」


 「そ、そんなんじゃないから!?いや、確かに一緒にいられないのは寂しいけど瑠璃は楽しそうにしてるしそれはいいんだよ」


 「じゃあなんだよ」


 「問題は瑠璃の働き先だよ…」


 「働き先?どゆこと?」


 「詳細は教えてくれなかったんだけどさ?秋葉原のカフェらしいんだよな」


 「……秋葉原のカフェ!?」


 「そう、それってほぼ確実にコンカフェとかメイド喫茶みたいなところだよな」


 「まあ、偏見と思われるかもしれないけど普通のカフェとかチェーン店とかならそっち行かなくてもむしろこっちの方が多いからなぁ。十中八九そうだろうな」


 「それが嫌なんだよ!瑠璃の可愛さは俺が独占したいんだよ!なのに、そんな……」


 「なんだかんだ遥輝って瑠璃にぞっこんだよなぁ」


 「くぅっ」


 「聞いてないし……あ」


 「あってなんだよ」


 「だったらさ、遥輝もアキバでバイトしてみりゃいいんじゃね?」


 「……え?」


 「せっかく遥輝も部活所属してないわけだしさ?七宮さんにプレゼントとか買うこともあるだろ?そういう時のためにもバイトしてみたらいいんじゃね?って思ったんだけど?」


 「確かにそれは一理ある!んー、そうなるとどこで働こうかなぁ」


 「あ、それならいいところがあるぞ?」


 「え?どこどこ?」


 悠真はそう言うと、なぜか珊瑚さんを連れてきた。


 「珊瑚のお兄さんが経営してるメンズコンカフェがあるんだよアキバに」


 「そこにはるはるをってことだね!りょーかいっ!おにぃにはうちから話しとくね!」


 「え?」


 瑠璃の知らないところで遥輝も同系統のバイトを(半強制で)始めようとしていた……



 「さぁ!瑠璃ちゃん!着替えは済んだ?」


 「はい!これで合ってますか?」


 「……可愛すぎる」


 「ふぇ?」


 「瑠璃ちゃんが着るメイド服、可愛すぎるんですけど!!?」

 カシャカシャ


 なぜか興奮気味に写真を撮り始めた店長さんに少し引きつつ最初の説明を受けた私は、いよいよフロアに出ました!



 「お帰りなさいませ!ご主人様!!」


 私の初めてのアルバイトはこうして幕を開けるのです!

瑠璃がバイトするのなら遥輝もやらねばという謎理論です!

2人とも頑張って欲しいですよね!


と、言うわけでもしよろしければ評価や感想などいただけると嬉しいです!

何卒…何卒……

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