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花束を投げないで。

作者: 水妃

目の前に水がある。


私はそれを飲む。


そして、身体を通過した後に

排尿させていただく。


その尿は誰かが作ってくれたトイレから

下水に流れて、

綺麗にしていただいてから、

海や川に流され、蒸発し、雨が降り、

また飲めるくらいに綺麗にしていただき

私の目の前にまた水がくる。


お店なら、水を運んでコップに注いでくれる人がいる。


なんて美味しい水なんだろう。


水に限ったことじゃない。


自分のカバン、

靴、

服、

スマホ、

その中の部品、

気持ち良い肩のマッサージ、

綺麗な花束。


他の存在から力をいただいている。


酸素もそうだね。


だから自分も何か出来ることで

返していく。


それは、

子育てかもしれないし、

仕事かもしれないし、

作曲かもしれないし、

ゴミ拾いかもしれないし、

絵を描くことかもしれないし、

何かを伝えていくことかもしれない。


いつかは終わる有限の人生の中で、

自分が出来ることを見つめてシンプルにやってみる。


自分の役割。


ちっぽけなことかもしれないけど、

それでも。


水はめぐりめぐること

私に分かり易く教えてくれた。



あれ?

もしかするとこれはある意味

誰かの尿さえも飲んでいるのかな。


自分の好きな芸能人かもね。


みんな繋がっているんだね。



追伸



花束を投げないで。


花束にしてくれた人がいるよ。

花の命があるよ。

そこにたくさんの愛や想いがあるよ。


もっと、深く

事の成り立ちを観察してみよう。


自分一人で生きているのだろうか。


その手が動くのは、

歩けるのは、

自分だけの力なのだろうか。


そこまで生きてこれたのは、

自分だけの力なのだろうか。


これからあなたの心の花束を

違う形で咲かせて欲しい。


花も私も今日も気持ち良く水を浴びている。

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