プロローグ②
プロローグ②
私達は、今カフェにいる。
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「どこかカフェにでも入りますか。」
「あっはい」
私はわざとそっけなく答えた。
その後はうるさい町中を歩いていたはずなのに凍りそうなほど冷たい氷の城を歩いていたような記憶しかない。
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そして今にいたる。
「あなたは何を頼みますか?私はコーヒーを頼みますが、」
あの人はそう言いながらミルクと砂糖を取った。
「じゃあ、私は紅茶を。」
本当は私もコーヒーが良かったのに。だからといってあの人と同じ飲み物を同じ時に飲むなんて最悪だ。
小さい子を連れた母親らしき人が入ってきた。
「場所が悪かったですね、親がそうだと子もそうなるのかもしれないわ。」
冷ややかな笑顔。作り笑い。
「親と子は似るものですよ」
じゃあ私は…
「仕方ないですから、私の部屋に来てくださいよ」
信じるか。そんなもの。
「だったら私の家はどうかしら?」
「まあいいでしょう」
そう彼はいった
次から本題です。