第8話:俺の魔法の先生は、完全に最強だった? はず?
「とりあえず、剣を買おうかな〜」
適当にこれからどうするかを考えて、いたらギルドの貼り紙が目に入った。
内容は、魔法の先生が魔法の基本から中級者向けの魔法までを無料で教えてもらえると書いてあった。
やるのは、明日らしい。
『よし、出よう‼』
俺は、魔法の基本も分からないからとりあえず行く事にした。
だが、明日ならそれまでに防具を揃うようと、大きめの武具屋へ行った。
そこは、高級品が沢山並んでいる高級店だった。
そんなとこに貧乏そうなヤツが居て気に食わなかったのか、身長が2m
ほどの冒険者に声をかけられた。
「おいっ、そこのクソガキここはテメェみてえのが来るとこじゃねえ‼」
「何でですか?」
2mの男に絡まれているのに、この反応やはりKYだ。
「そんなのテメェが金なんか持てる訳が無いからだよ」
そう言い、2m男は俺を片手でつまみ上げた。
「そんな事をしたら貴方が困りますよ。」
「うるせえ!」
そう言うと男は、俺を店の外に放り出そうとした。
でも、俺もこのまま投げられたく無い。
俺は、男の手首を掴んだ。
だが2m男はそのまま、投げようとする。
しかし、俺は手首を掴んでいるから飛ばされる事は無い。
俺は、投げようとした勢いを利用して2m男の顔を思いっきり蹴った。
「いってえなぁ、おいっ、テメェ何しやがる。」
「投げられたく無いので反撃しました。正当防衛ですよ。」
「うるせぇ!!」
男は剣を抜いた。
その瞬間俺も、殺意が湧いた。
それを見た男は
「すいませんでした。」
と言い逃げて行った。
「は?」
何かよく分からないけど、まあ…いっか。
その日は、武器を買って帰った。
次の日、魔法教室に行った。
「うわ、何あれ!」
魔法教室の先生が空に向かって。
ファイヤーボールを撃っていた。
花火みたいだった。
『あいつ最強だな〜』
そう思いながら、自分もファイヤーボールを撃ってみた。
するとファイヤーボールは先生の3倍飛び、3倍の威力で爆発した。
「ファ?」