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奇士刑事  作者: グラニュー糖*
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【特別編】黒池皇希育成記 『ヤスの草笛』

特別編です!

本編では勇ましい(?)黒池の可愛い姿をご覧ください。

 草笛って良いものだと思う。

 自然を口にし、そこにあるものだと実感できるから。


 それに、できたらかっこいいでしょ?


「……」

「……ん?」

「それは?」


 さきほど自由研究……B級映画について一緒に調べていた皇希くんがベランダの前にやってくる。


「草笛だよ」

「くさぶえ?」

「そう。やってみる?」

「うんっ」


 新しい笹の葉を持ってきて、渡す。

 この草笛のために取り寄せているのだ。


「見てて」


 ピィーーー……。


 細く、長く、遠く。しかし確かに続く音。

 その音は、夕焼けに溶けていった。


「わぁ……。こうするの?」

「そう。息を吹きかけてみて」

「…………ぷ……ぶ、ぷ……」


 しばらくして、わからないと助けを求めるような顔をしてこちらを見た。


「あはは、練習あるのみだよ!」

「うん」


 それから顔を赤くしながら何度もトライしている。その横顔をおれは静かに見つめた。


「………………」


 月並みだけど、この時間が続いてほしいと思った。

 皇希くんが成長したら、こうやって一緒にいることもなくなるのかな……。


「…………」


 ──ピィーーー……。


 今日の草笛の音は、どこか悲しげだった。

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