巨人の施設で再生室を破壊
趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
「おいおい最高かよ…」
佳大はパッチの門に招かれた先で見た者を見つけて、思わず漏らした。
それは鳥の嘴に似た楕円形の先端を持つ…船だろう。円錐形の胴体から、三角形の翼を生やしたダークグレーのボディ。
2対ずつ並べられた船体はおそろしく大きく作られており、船というより都市のランドマークに見える。
佳大が巨人の船であると一目で悟ったのは、製鉄技術を吉備地域へもたらしたとされる温羅に由来する鑑定眼ゆえだ。
これを動かせば帰れるのではないか、と一瞬考えたが、まずは外界からどのようにやってきたか知らなければ、ぬか喜びで終わってしまう。
「佳大さん、変身を。ターニャは黒きライオンの召喚をお願いします」
「え…あぁ、うん」
佳大は船体から距離を取り、柿色の鬼に変身する。
彼らがいるのは格納庫だ。黒獅子の背に乗せたパッチ王にジャックが尋ねると、いつもと同じ転移先らしい。
ただ、いるはずの迎えがいないそうだ。
「なに立ち止まってるの、早く行こうよ。ヨシヒロ」
クリスが不意に声を掛けてきた。
二対の船の間の空白に進んでいたクリスは、自分以外がついてこないと知るや引き返してきたのだ。
佳大は昂った少年と共に、先行する事に決める。
「おう。皆の事頼んでいいか、ターニャ」
「…うん。いいよね、ナイ?」
「勿論。貴方が望むなら」
微笑むナイを、エミールが刺すような目で見つめる。
佳大と黄金狼に変身したクリスは上昇気流となって、格納庫を見下ろす通路に飛び乗ると、生命の息づかいに向かって駆けだす。
施設内で待ち伏せしていた巨人と出会うが、彼らの恰好は、金山に潜んでいた個体とは何もかも異なっていた。
フルフェイスのヘルメットを被り、グレーの上下をボディアーマーで覆っている。スーツに繋ぎ目は見受けられず、暗色のバイザーが無機質な視線を注ぐ。
彼らは一様に長方形のケースを脇に携えていた。
ケースは下方に向かってグリップが伸びており、ヘルメット姿がグリップに備わったボタンを弾くと、レーザーが放たれた。
神格の全身を覆う精神エネルギーの装甲を剥がすそれは、黄金狼と闘鬼の身体を貫通するが、彼らは止まらない。
減速する事無く突進し、風に巻きあげられる木の葉のように兵士達を八つ裂きにする。彼ら自身は、レーザーほどの敏捷さはないらしい。
「ヨシヒロ、敵の本丸は分かるかい?」
「おぉ。一番反応の来い区画まで案内してやる」
格納庫を飛び出した2人は、下層に降りていく。
床を破り、施設内で働く巨人に行き会えば、通り魔のようにその生命を奪う。
佳大がストンプで通り道を作る度、施設を揺れが襲った。彼らは30秒ほど掛けて、再生室の前に辿り着いた。
「ここ?」
「うん。なんだろ…」
問われた佳大自身、面食らっていた。
船の中を歩いているようなイメージを抱いていた彼は、聞き慣れない部屋の名称に戸惑いつつ、自身の感覚を信じ、扉を破る。
突入した部屋は、巨人100名が手を広げられそうな大広間だ。天井も見上げるほど高い。
部屋には一切の調度品が無く、身体にボディスーツを貼りつけた男女がいる小部屋に通じる窓が左手にあるのみ。
しかし、2人ともそちらに目を向けてはいない。佳大は入ってすぐ、巨大な壁に目が釘つけになった。
赤々と照り輝く、チューブ状組織で一面が覆われている。
その隙間を細い紫の脈が走り、呼吸するように収縮と膨張を繰り返す。
肉の壁を木骨のようにシルバーの凹凸が割り、金属部分は壁の中央下部にある半円型のアーチに行き着く。
弧形の内側に、目測6mほどの亀裂があるが、今は周囲の組織により閉じられている。
男女は慌てた様子で、どこかに連絡を取る。
佳大はそれを横目で眺めてから、肉の壁目がけて2本の稲妻を放った。
空間を白く染める雷電が肉の壁を貫き、銀製の木骨を熱されたバターのように溶解させる。
文字通りの雷速で翔け抜ける白い光線が再生室を囲う建材が爆破させた音が、2人の鼓膜を震わせた時、壁の残骸から異様なものが零れた。
発酵食品のような強烈な臭いを漂わせた白骨死体の群れが、ピンク色の漿液と共に足元に流れてきたのだ。
ありがとうございました。




