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蛮族王は巨人族への扉を開ける

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 奥に向かう一行は、豪奢な装束を身に着けた壮年の男を鉢合わせる。

鬼神の剛腕や多彩な魔術で同伴していた兵士を一蹴すると、人気のない一角に連れ込む。

男を組み伏せたまま、ジャックに目配せをすると、近衛隊長に暗示が掛けられた。


「質問だ、巨人族はどこにいる?」

「…知らない。彼らがやってくる事はあっても、我々の側から彼らの領域に赴くことは無い」

「赴いた事がある者は誰だ?」

「…王が知っている。王に連なる者は、彼らの領域に赴くことが許されている」

「案内しろ」

「わかった」


 近衛隊長は拘束を解かれると、佳大達を先導する形で走り出す。

背中に続いては知りながら、ジャックは全員に向けて言う。


「俺の暗示に抜かりはないが、首魁連中が罠を張っているだろう。気をつけろ」

「そりゃ罠くらいあるだろ?」


 佳大からすれば驚くに値しない。

実際、幾つかの防衛設備があったが、彼らの足止めには役に立たなかった。

壁からレーザーが放たれれば、ナイが魔術によって被害を逸らし、敵を外に放り出す転送装置は、佳大の護りを破ることが出来ない。

相手の攻勢が激しくなった程度の変化しか感じられないまま、佳大達は王とその側に控える戦士達と対面した。


 王の間はオフィスの社長室を思わせた。

パッチ王は艶のある木製のデスクに座っており、扉を砕いて入室した佳大パーティーがを認めた後、壁際に並べられた黒革張りのソファから戦士達が立ち上がった。

50人は収容できそうなホールであること、待ち受けていた男達の野性的な装いさえ除けば、名古屋市内にある風景と言われても驚かない。


「近衛隊長、貴様裏切る……いや、魔術に掛けられたか、だらしない!」

「巨人族に会いたい。通してくれ」

「礼儀が成っとらんな。男は首をはね、女は捕虜にしろ」


 佳大は床を踏み割り、一直線に左手の戦士達の首を残らず落とした。

一呼吸の間に頭部を爆散させた同胞の姿を見て、残った者達は思わず呆気にとられる。

パッチ族が我を取り戻したのは、ナイの声が耳朶を撫でたからだ。


「見よ、あの腐肉に集る蛆の群れを。見よ、煉瓦と瀝青を積み上げた傲慢の墓を。さぁ、中に入れ」


 その声は、ゆったりと紡がれていながら、その場にいる何者よりも早かった。

意識だけが高速で回転する。敵に迫り、あるいは安全圏に逃げ込むべき一歩目が踏み終わるより早く、ナイの詠唱は済んだ。

右手に控えていた近衛兵達が、壁を砕いて部屋から出て行った。

ヨグソトースの拳が命中したのだ。その威力は凄まじく、近衛兵は衝撃を浴びたというより、身体が独りでに砕けたように手足を飛ばし、血と腸を部屋にまき散らす。


「よし、掴んだ」


 佳大は王を片腕で掴み上げ、デスク前に組み伏せる。

背中に足を乗せてその胸を抑えると、ジャックが合図をもらうより早く、暗示の魔術を発動させた。


「質問だ。巨人の領域にはどうやって行く?」

「王は代々、右腕に鍵となる紋様を継承する。隣の部屋にある門に、腕を差し込めば鍵が開く」

「開けろ」

「わかった」


 佳大が足を離すと、王は立ち上がった。

デスクから向かって右手にある小さな扉にその姿が消える頃、佳大はクリスを部屋に呼びつけた。

イースで発動させたものと同じ、己の仲間を引き寄せる業だ。

少年は頭頂から爪先にかけて、泥遊びをした子供のように黒ずんだ赤色に染まっている。


「なに?いきなり呼びつけて、びっくりするじゃないか」

「巨人族の所に行くから呼んだんだ」

「ああ、成程。わかったよ。じゃあ、行こうか」


 隣の部屋には入ってすぐ、床に嵌め込まれた黄金の輪が目に飛び込んできた。

壁に接するほど大きな円を描いたそれの内側に、幾何学模様らしき図形が描かれている。

王がその中央に掌をつけると、部屋全体が鳴動を始め、黄金の輪が浮き上がってきた。

佳大の腰の高さまで持ちあがった時、佳大パーティーとパッチ王の姿は消えた。

 

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