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戦女神は天馬に乗って

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 佳大は底冷えのする声で聞き返す。

ここまであまりにも長かった。自室には既に警察が入り、所持品を検めている事だろう。

それだけならまだいい。しかし、死亡判定が下されたなら、処分されているのではないか……絶対に許さない。


「どこだ?」

「教えません。…その顔が見れただけでも、避難させた意味はありましたね」


 佳大は歯を剥き、頬の筋肉を痙攣させながらエリシアを見下ろしている。

その体高は先程の英雄たちの2倍~3倍ほど。以前、訓練場で見た時とほぼ同じ背丈だ。


「死ね」

「死ぬのは貴方です」


 投擲した長槍が戻ってきた瞬間、エリシアは一跳びで佳大の前に現れた。

真っすぐに穂先を突き出した彼女目がけて、黄金の嵐が横殴りで襲い掛かる。

エリシアは回避は叶わないながら、槍を最小限の幅で動かし、その攻撃を捌いていくが、極地の冷気を浴びせられて左側頭部への一撃を防ぎ損ねてしまう。

しかし、身体を回転させて威力を殺した。


「ふーん、前にあった時よりちょっと早いかな」

「当然、ここで地上と同じように戦えるとは思わない事です」

「へぇ!ヨシヒロ、こいつもらってもいいね?」

「いいよ。見ててやるから、好きにしな」


 佳大以下、3名と1匹が後退する。


「そこな狂犬に始末を任せるか、狂った怪物」

「狂犬じゃない、友達だ」

「だそうだよ。まー、君なんぞにどう呼ばれようが、どうでもいいけど。さぁ、ここが終点だ。せいぜい励んでくれ、僕のが殺される可能性も万が一くらいはあるさ」


 空に浮かんだまま、エリシアはクリスの哄笑を正面から受け止めた。

エリシアが空間を踏みしめた瞬間、爆音と共に少年の姿が掻き消える。瞬き程の間を置く事なく、穂先が唸り、爪が空を震わせた。

衝撃の余波は佳大達に届く。杉村佳大と言う超級の霊に守られていなければ、無傷では済まない。


 ジャックはターニャに、この場を離れるよう告げる。

女神の相手は2人がいれば十分、むしろ彼らに破壊される前に、神域の宝物を回収するべき。

奇形の黒獅子からシャンタクに乗り替えた3人はその場から飛び去り、宮殿を見て回る事にした。


 一方、エリシアとクリス。

打ち合う度に周囲の景色が震えていくのに反して、両者に目立った外傷はない。

クリスが放った打撃の数は、一秒ごとに百ずつ増えていく。恵まれた身体能力を、積んだ経験が修羅の一撃に昇華させている。

それを円盾と長槍を駆使して、エリシアは防ぎ、僅かな合間を縫って、己の愛槍を繰り出すが当たらない。

打ち合う内、エリシアは装備から軋む音がするのに気づいた。瞬く間に損耗し、この瞬間にも砕けるかもしれないと主に告げているのだ。


 打ち合う1人と1柱目がけて、1個の流星が垂直に降ってくる。

クリスは置き土産に女神の周囲を凍らさせると、即座に後退。直撃を避けた。

降ってきたものは翼の生えた馬、ペーガソス。エリシアは黄金の轡を身に着けたそれに跨ると、クリス目がけて突進。

隕石の如く飛来したそれに反応するも、完全回避は叶わず、クリスは小石のように撥ね上げられてしまう。


 顔の皮膚が一部めくれ、上衣が弾け飛んだ。

人体模型のようになったクリスは計り知れない憎悪を視線に乗せて、エリシアを射抜く。


「……死ね」


 戦女神ですら瞼を閉じる事を忘れさせる、荒れ狂う怒りが水晶のような瞳に浮かんでいる。


 佳大はそれを見て、思わず身を乗り出す。

致命傷ではない。彼の戦意も充実している――しかし、一抹の不安が胸を苛む。

佳大は先程より注意して、2人の戦いを見守る。


 クリスの爪が空を裂き、神気を纏ったエリシアの槍が黄金の体毛を削る。

馬に乗った事で、体格差が増すも、少年の勢いに陰りは無い。

彼女の駆るペーガソスが翼を一打ちするや、その身体が右や左に動く。音より早く翔けるクリスが、予備動作を伴った羽ばたきに追い抜かれる不条理がここにある。

不意に円盾が煌めき、無数の光芒がクリスを取り囲む。飛来する誘導弾を難なく躱し、馬上の女騎兵目がけて爪を振るうが、戦女神は馬上でこの一撃を捌いた。


 彼女は待っている。

そして、望んだ瞬間は間もなくやってきた。クリスは己の敏捷性に自信を持っており、肉を裂き骨を断つような戦法を取らない。

大した痛手にならない攻撃すら、躱せるものは全て躱そうとする。ならば進行方向を誘導するのは容易。

彼女は愛槍を構え、四肢を獣化させた少年めがけて突進。馬と人の重量と速度を穂先の一点に集中させてぶつける、ランスチャージと呼ばれる技だ。

蹄が宙空を蹴った瞬間、エリシアは目に見える程に練った神気を爆発させる。黄金光に半獣半人が呑み込まれる刹那、両者の間に柿色の闘鬼が割って入った。


 衝突音を立てる事無く、黄金光はイースの闇に消える。

完全な鬼の姿をとり、エリシアと同程度に巨大化した佳大がペーガソスの頭と、長槍の穂先をしっかりと掴み、その疾走を止めたのだ。

彼は女神の装備を握りつぶす。その代償に両掌は皮膚が弾け、黒く壊死した筋肉の間から骨が除く。エリシアは足が跳ね上がるより早く、馬と長槍を捨てた。


「出てきましたか」

「まあ…悪いな、邪魔して。まだやるか――」

「当たり前だろ…どけ!!」


ありがとうございました。

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