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もはや船乗りなどいらない

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


「こんな風に誰かから何か貰ったの初めてなんだ。あんたの為に何かしたいんだけど」

「俺の敵にならなければそれでいい…そいつの機嫌でも取っておいてくれ。で、帰れ」

「あぁ、ベリスの事は心配しなくていいよ。そういうことなら、今夜はもう帰る。行こう」


 8名の男女は来た時と同じように、唐突に去っていった。

佳大はクリスに追わないよう釘を刺してから、ジャック達のいる廃寺院に戻る。


「無事に済んだらしいな」

「無事って言うか、そうね。殺し合いになる前に収めたよ」

「…なんであんな事したのさ、僕と佳大なら楽勝だよ?」

「調子よく行けばな。巨人と神々とこれから戦おうってのに、これ以上敵増やさないでくれ」


 不満そうなクリスに、佳大は諭すように言う。

佳大も社会的制約が存在していない以上、暴力に躊躇いは無いが、徒に敵を増やすような真似はしたくない。

より面倒の無い方法で、事が収まればそれでいい。もし戦っていたなら、今以上に時間がかかっていたし、草臥れていただろう。

 

 もっとも、仮に戦いに陥ったとしても、佳大は気にしないだろう。

佳大は興味のない事柄に執着するのを嫌う。小石を川に投げて、向こう岸まで跳ねていくか、そのまま沈むか、その程度の差でしかない。


「あのさ…全部済んだら、ヨシヒロはどうするの?」


 ターニャが珍しく口を開いた。


「うん、そう……元居た所に帰るよ」

「え!じゃあ、みんな片付けたらお別れなの?」

「なんでそうなる。故郷に来るんでなければ一緒に来ればいい」


 佳大は今後も一緒に行動するつもりだ。


「いいよ」

「ジャックも家族とかいないだろ、ターニャはどうか知らないが」

「え!あの…私も」

「そうか。これからももよろしくな」


 4名はまもなく就寝。

ナイは彼女の内的世界に戻り、寝ずの番を務める。

もし造物主であり宿主のターニャに危機があれば、黒い魔獣などを敵にけしかける。


 翌昼、佳大一行はメルティーナに到着。

ネモを探す道すがら、息を引き取った人物が突如暴れ出した噂を耳に挟んだ。

件の人物は酒場で見つかった。情報通り、見事に突き出た腹をしており、目の感覚が狭い。


「確かに北の島に行ったことはあるが…」

「本当か。店主、こちらの紳士にラムを奢ってやって!!」

「おぉ、気前がいいな坊主!何が聞きたいんだ」

「北の海に何があるか」


 ネモは気を良くしたのか、調子よく話してくれた。

2か月ほど広大な海原を渡ると、大小様々の島が見えてくる。

ここには漁労民族のヘクトル、農耕民族のティオティ、農耕漁労民族のハクロが住み着いており、時折船で島を行き来しているのだ。

その北にある陸地にあるのが、騎士の国ロウレイ。国の北には広大な森林が広がっており、エルフが管理しているという。


「その先に神の国があるって話だが」

「行こうとは思わなかったの?」

「思ったぜェ。けど、エルフの軍団と連中が手なずける幻獣がいるから、それをどうにかせんとなぁ」

「そうか。話を聞かせてくれてありがとう」

「おう、御馳走さん。よかったら船を出すが、どうだ?」


 大丈夫、と佳大が答えると、ネモはあっさりと引き下がった。

佳大一行はメルティーナを出ると、門の創造の儀式の準備を始める。

魔力を負担するのは、当然見ず知らずの第三者。すぐに追手が掛からない程度に街から離れた、佳大は儀式を進めるナイに話しかける。


「あのさ、わざわざ情報収集に出なくたって、アンタなら北の様子くらいわかったんじゃないか?」

「どうして?」

「ナイアルラトホテップだし、遠隔視くらい使えるんじゃないかって」


 作業を止める事無く、ナイは短く笑った。


「私の事を随分と買っていただいてるんですね。ですが、その期待にはお応えできません」

「どういう事?」

「こちらが我々の生まれた世界ではないからです。力を十全に発揮できないんですよ。だからある程度の見当は欲しい」


 佳大はとりあえず、納得したポーズをとっておいた。

ナイの言葉の真偽は不明だが、佳大としてロムードに手を掛けられればそれでいい。

彼のおかげで困った事態には陥った事は無いし、この程度はハンデとも呼べない。


ありがとうございました。

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