ネフィリム登場
趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
佳大パーティーがエスタリア領に入る前の事。
西大陸に唯一ある人間の国、ゾルディア西のヤーナー川下流にあるドーム屋根の3階建ての建築物。
窓は大きくとられ、正面玄関の庇の中央には頂点の尖ったアーチ。半円型の破風にあたる部分には、扇形の格子模様が彫り込まれている。
壁は複雑に凹凸し、運動神経に優れた者なら、簡単に頂上まで登れてしまうだろう。真夜中過ぎ、その建物の2階部分に8名男女が張り付いた。
彼らは男女混合で、赤茶色の外套に身を包んでいる。
体格は様々だが、一様に若く、肌は透き通るように白い。どれほど厳しく見ても、20歳を超えている者はいなかった。
窓を、壁を蹴破り、内部に侵入する。轟音により、彼らの侵入は建物の持ち主の知ることとなったが、構いはしない。
彼らは懐から小剣を取り出した。
肉厚で幅は広め、先端は鋭く尖っている。逆手に持ち、一振りすると長い槍に変形。
8名の男女に、警備用の大型犬や銀の防具を身に着けた男達が殺到する。
その中に奇怪な者が混じっていた。貫頭衣を着た二足歩行なのだが、個体によって、特定の部位が異常に発達していたり、萎縮していたりする。
例えば頭の大きな者、四肢だけが肥大化している者、ひょろながい胴体の蛇のような姿のもの…。
男女は憐れむような表情と共に、彼らに引導を渡していく。
氷雪が吹き荒れ、火柱が吹き上がる。男女の前に立ちふさがる敵に強烈な暗示がかかり、金縛りになった。
彼らは後方の追手を突風を発生させて追い払い、2組に分かれて探索を開始。目についた扉に飛び込み、手早く調べて外に出る。
その動きは、素人目には残像が見える程素早い。荒っぽくさえあるが、彼らはひっくり返した家具の中身を、あっという間に把握すると慌ただしく部屋を出ていく。
3分ほど経った頃、8名は吹き抜け構造を貫く大階段前に立つ。
「有ったか?」
「ここにはない」
「なかったよー」
「地下か上かな。どっちだと思う、ベリス?」
ベリスと呼ばれた長身の少年は、視線を僅かに泳がせた。
「一番上か、一番下。2手に別れて調べればいい」
「階層隔てると危なくない?」
ベリスに問うた痩身の少年、カシムは表情を曇らせる。
「そろそろライオスが限界だ。迷ってても変わらん」
「カシム…私もそう思う」
ライオス――猿顔の少年は仲間を視界に入れないよう、顔を伏せている。
その瞳には狂暴な光が宿り、噛んだ唇から唸り声が漏れる。
「そんなに心配しなくったって平気だって!逃げるだけなら余裕、余裕」
「そう…わかった。それじゃ上をベリス、下には俺がいく。4人ずつで!」
特に打ち合わせる事無く、男女は4人ずつにばらける。
地下に向かったカシム組は地下への入口を見つけると、こちらが当たりだったらしい事を悟った。
上層は石造りであったというのに、数百段下った先に広がっていたのは、リノリウムのような光沢のある廊下。
雲母由来の塗壁は、天井から吊られた照明に照らされ、白く輝いているようだ。
光量の差から、ベリス達は思わず目を瞬かせた。
廊下に何者かの気配を感じる。床を蹴り、一直線に気配の元に向かうと、白い衣を着た6人の男がいた。
彼らのうち、4名は金属の箱を脇に抱えており、赤茶色の集団を一目見た途端、その場で足踏みをした。
「う、ネフィリム…」
「よこせ!!」
小柄な少女――シノンは距離を詰め、男達の首を跳ねる。
彼女が3つの首を落とし、その後ろから現れた猿顔の少年が残りの3人を斬り捨てた。
ベリスがその脇をすり抜け、箱を手にする。開いてみると、そこにはトレーに納まった細長い小瓶が10本。
頸部が細くなっており、太い胴体部にライトグリーンに発光する液体が溜まっている。
「やった!ライオス、はい!」
「…ありがとう」
ライオスは縋るような手つきで小瓶を受け取り、頸部を割ると中の液体を口腔に流し込んだ。
彼はしばし遠くを見るような表情をしてから、長く息を吐いた。ライオスの中で吼え狂っていた飢餓感が薄れていく。
「助かった」
「よし。残りも回収したか?」
「大丈夫」
「大漁~!早く合流しよ――!?」
轟音がカシム達の鼓膜を貫き、彼らの間に広がった喜びのムードは急速に萎えていった。
「何!?まだ敵!」
「放っとけ!俺が最後尾になるから、早く!!」
殺気立ったシノンは長槍を構えて、音の方に足を向けるが、カシムに引き留められる。
4名は足早に地下室から退出、上層を探索した残りの仲間達と合流すると施設から姿を消した。
彼らはネフィリム。巨人によって製作された、巨人の尖兵である。
イースの神を頂点とした勢力との戦に投入されるはずだった彼らは、自由を求めて巨人領から脱走したのだ。
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