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エルフィ出港、いざ西へ

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 佳大一行は一週間後、エルフィの鍛冶屋を訪ねていた。

接客担当の娘に話すと、奥から小柄な老人が出てくる。頭が佳大の胸まで届いていない矮躯、丸眼鏡の向こうに冬の空を思わせる青い光を湛えている。


「あれを持ち込んだのはお前さんか?神の使徒」

「あぁ」


 佳大はあちこちで「あの女の使いっぱしり」扱いされるのに嫌気がさしていた。

しかし、気安く名前で呼ばれる方が腹が立つので、石像のような顔で受け流す。彼は右手に預けた品を持っている。

黒い鞘に納まっているが、鹿の角に似た鍔は間違いない。佳大は確信を得た。


「真っ黒いけど、それ木ですか?」

「…おぉ、そうだよ。オーガ族が罪人を吊るすのに使った黒檀だ。年経たミノタウロスの角より丈夫だぞ。うちの弟子が安請け合いしたせいで、今回は赤字だ。10シルバは目安で、こんなモンを納める鞘が10シルバ程度で足りるものか。あいつは物を良く視もせんで…」


 老人の繰り言を耳にしたジャックは、警戒を露にする。


「だから?交渉を取り付けたのはそっちの若いヤツだ。追加料金は出さんぞ」

「アッハハ…それは結構。今回はウチの馬鹿の落ち度なんでな。勉強しておく。また珍しい代物が入ったら、触らせてくれ」


 丸眼鏡の老人は背中を向けて去っていく。代金を支払い、剣を受け取って3人は店を出る。


「随分背の低いお爺さんだったね」

「ドワーフだな。こんな所に…」

「ドワーフ!そんなものまでいるのか!?」


 佳大が声を上げた。3名の視線が彼に集まる。


「どうした、いきなり。ドワーフが珍しいのか?」

「いや珍しいっつーか、人間でしょ、獣人でしょ、オーガでしょ、ドワーフに巨人、他に何がいるの?」


 この世界にいる残りの知的生命体―神を除く―は、ヴァンパイアとエルフ。

ヴァンパイアは西大陸の丘陵地帯、遺灰が原に地下帝国を作っている。ただし、人間の血を求める都合上、国を出て人里に紛れている者も珍しくない。

エルフは主神マティアスにより、最初に作り出された「真なる人間」。身体の全てが霊的な物質である彼らは男女問わず美形で、飢えや老い、病とは縁がない。


「ひぇー、すげー…」


 機会があれば会ってみたい……北に進路をとるなら、嫌でも会う事になるのだが。


「鞘も手に入ったし、迷宮に行くか?」

「西にわたるんじゃないの?」

「いや、お前が言ったんだろ。一番奥まで行きたいって」


 クリスは迷宮の無人都市に潜る前、迷宮の最後まで進みたいと言っていた。

イースへの殴り込みは最終目標であり、急ぐ旅ではない。佳大は付き合ってもいいと思っている。


「そうだっけ?今はいいや。お喋りのできない魔物はどうも張り合いがなくてね。いい加減、この街にも飽きてきたし」

「勝手だねぇ。それじゃ買い出しして、船に乗るか」


 彼らは当座の食料を買い込んで、船に乗った。

遠洋航海ではなく、獣人領を経由して、海岸近くを弓なりに進んで、エスタリアに渡るのだ。

貨物の積み替え、乗客の乗り降り、船体の修理を兼ねて、何度か寄港するため、栄養事情はそれほど心配しなくてもいいだろう。

しかし、佳大は船による大陸越え、北の島々への航海は非常に日数ががかると予想して、やっておきたい実験があった。


 彼らは2人部屋を、2つ取ることが出来た。

それぞれ佳大とクリス、ジャックとターニャで使う。佳大組の部屋に集合し、話し合いの時間を取る。


「貴重品や、すぐ使う荷物以外は俺が預かるぞ」

「それがいいな。頼む」

「大丈夫?いつの間にか消えてました~とか、洒落にならないよ?」

「こいつの使い方も分かってきた。殺されない限りは平気だ」


 全員の荷物――財布や思い入れのある品、メイン武装以外が、佳大の黒雲に収められた。

乗客の中には武装している者もいる。黒雲にしまうべきはすぐに使わない魔本や、食料、着替え位のものだ。


「佳大の場合、敵が敵だからな。嵐にあって沈没しないとも限らん」

「そうだ…海の神様っているよな」

「勿論、ポセイドン=マーリドとか言う名前の、イース十二神の副官だ。マティアスの兄弟で、海や河川を支配する」


 まもなく、佳大一行の乗る船は出港。彼らはウィル一行が到着する24時間ほど前にエルフィを発った。


 此方の世界に蒸気船は存在しない。

風によって動かす。必要最低限の船員しかいないので、無風状態が続けば全滅の危険がある。

そこで魔術師の出番。彼らの送風魔術により、好きな方向に風を起こしてもらうのだ。これは魔術師にとって、特に安定した収入源となった。


 7日経ち、彼らの船はマーシュ村の港に寄った。

太陽は頭の真上から、やや西に傾いている。以前見た時と同じように暗い影が空気に混じっているが、船を受け入れているだけあって、船着き場のあたりは保存がいい。

しかしこれまで立ち寄った港の中で、最も荒廃しており、これまで娼館や賭博場で出港までの時間を潰していた乗客たちも、今回は船に引っ込んでいる事にしたらしい。


ありがとうございました。

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