佳大殺害計画、嘗ての仲間を加えて
趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
一方、ウィル達は一泊してから街を発った。
チェルシーが佳大達に襲撃を掛けないか気がかりだったが、彼女は大人しくしていた。
「見送ってよかったのか、チェルシー?」
「…狩るにしても準備がいるでしょ。こっちは装備が殆ど消し炭にされたんだから」
「あぁ…」
ウィル達は、佳大一行より早く帰還した。
チェルシーも既に、替えの衣服を購入している。彼らは依頼達成の夜、宿で会議の時間を設けていた。
議題は勿論、佳大一行について。
「もしやるなら――」
「やるの。何日和ってんの?」
チェルシーに殺気を向けられ、マーカスは口元を歪ませる。
「炎と冷気への備えがいるよな」
「あと、あの魔術師が毒の魔本を持ってたわ。それと打撃への備えもいる」
「あぁ、放り投げてたもんなぁ…」
「それに獣人だろ、あの顔の綺麗なガキ」
石切り場の巨人を放り投げた姿は、チェルシーですら息を呑んだ。
巨人に何度蹴りつけられても怯まない、黄金狼の耐久力。決死の覚悟が必要になるだろう。
「鎧で防げるかねぇ」
「無理だろ。魔術で障壁でも張ってもらわねぇと。一発貰う前に押し切るのが妥当だと思うぜ」
攻撃を完全に遮断する障壁の魔本は、彼らが聞いた限りでは存在していないはず。
使い手が東大陸の南方にいるらしいとは聞いているが、名前すら知らない。
「アンタのペンダント、どこで手に入れたっけ?」
「エスタム。ン・カイの神殿の奥だ」
エスタムは東大陸の南端に広がる熱帯雨林である。オーガ族の領地だ。
「それ市場に出回ってないって話だろ。売らなくてよかったな」
「じゃあ、一旦、エスタムに戻りましょう。最悪、他で代用するわ」
「拳や爪は?」
「相手に攻撃させる隙を与えないで…としか言えないわ。あの2人を同時に殺るのは避けたいんだけど…どこかで別れないかしら」
1対1ずつでは、こちらの分が悪いだろう。2対1に持ち込み、1人ずつ潰す――策は無い。
「ミルドがいれば、一服盛ってもらうのに」
チェルシーはパーティーを離れた男の事を思った。
大した戦力にはならない軟派野郎だが、いないよりはマシ。ミルドは薬師の家で17まで修行していただけあって、簡単な調合・薬草の鑑定ができる。
「毒で殺そうってかい?それなら俺は降りるぜ」
「冗談よ。痺れ薬くらいなら飲ませてもいいと思うけど、それで命まで取ったら物足りないじゃない。あいつらの顔は私がべこべこに凹ませてやるの♪」
チェルシーは目を剥き、口の端を吊り上げる。
彼らは一旦、エルフィに引き返し、船で南方に渡ることにした。東大陸の東側は峻険な山脈が聳え建っており、中央の平原には遊牧民族がうろついている。
血の気の多いチェルシーにしても、今は余計な消耗をしたくない。
1足遅れてパーシバルを発ったウィル一行の前に、エルフィの城壁が姿を現す。
酒場で一杯やっていると、耳に馴染んだ声が掛けられた。振り返ると、背はあまり高くない、長い髪を後ろで括った鷲鼻の優男がいる。
彼はきまりが悪そうに、3人のテーブルに加わった。
「ミルド!」
「お前、こんな所で何やってんだ?縫製屋は?」
「追い出されたんじゃない、違う?」
ミルドは曖昧に返事をするだけに留めた。
彼は薬屋に生まれながら、復職で身を立てる夢を持ち、ある店に就職口を得て働いていたが、同僚の女性を妊娠させてしまったのだ。
店を追い出され、相手方の親族にあわや殺されかけ……これからどうするか悩んでいた頃、嘗ての仲間が付近に滞在している事を知ると、荷物をまとめて追いかけた。
「まぁ、そういうこと。こっちにいるって聞いてさ、結構探したぜ。それで早速なんだけど、薬師は入用じゃない?」
「いて困ることは無いが、悪い時に来たかもなぁ」
「?」
ミルドはパーシバルでの経緯を、ウィルの口聞く。
「神通力持ちか?」
「使徒なんだろ。神通力どころじゃねぇ、神様から妙な力でも貰ったんじゃねぇか」
マーカスがぶっきらぼうに言った。
彼らの世界には、魔術師とは別に、超能力者が存在する。
魔物憑き、神通力持ち……共同体から遠ざけられる点において、両者は同じものだ。
集落に福をもたらすものは崇められ、禍を成すものは石礫をもって追い出される。マーカスはそうやって、故郷を捨てた口だ。
「そういう事なら、俺も力貸すぜ。みんな」
「ありがてぇ!またよろしくな!」
ウィルとミルドは固い握手を交わす。その光景にチェルシーは微笑み、マーカスは口元を緩ませる。
ありがとうございました。




