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パーシバル脱出、巨人と交渉できません

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


「うあぉ!」


 声を漏らしたヘルルダムは左脛を動かし、蹴り飛ばそうとするがウィルは既に姿を消している。

彼は巨人の脚を駆けあがり、左脇腹を斬りつけて、その後方に離脱。クリスが間髪入れずに冷気を胴体に叩き込む。

空いた左手で少年を掴もうとするも躱され、手首を強かに打たれてしまう。十数発が一度に襲い掛かり、出血。


 その間にマーカスが右脛を薙ぎ払うも、筋肉に阻まれて骨まで届かない。


「あぁ、邪魔だ!」


 ヘルルダムは思い切って真上に跳び、咆哮する。

その体格に見合った声筋と肺活量から繰り出される雄叫びは、兵器の域に達しており、彼はウィル、マーカス、チェルシーの動きを止める事に成功。

しかし――落下する途中、佳大の拳が右鎖骨に突き刺さり、皮鎧が破ける。

巨人は背中から床に倒れた。土煙が十数mも高く舞い上がり、ヘルルダムの周囲は何も見えなくなる。


「おごぉ!?なんでぇ!?」

「はっはひはぁ、ほひふ」


 黄金狼に変化したクリスが、巨人の右脛に齧りつく。

マーカスがつけた傷に牙を沈めるが、骨をかみ砕く事が出来ない。

佳大はヘルルダムの胸に立つ。そこに巨大な右掌が飛来。彼を強かに打つ。小石のように飛んだ佳大は黄銅のオブジェにぶつかり、背骨に衝撃が走るも、すぐに立ち上がった。

彼もさることながら、凹みすらつかない重機も頑丈だ。巨人が扱うとなると、この程度の衝撃にビクともしてはいられないというのか。


 やがて土煙が晴れる。その瞬間にチェルシーの号令と共に、一条のレイが撃ち込まれた。


ヘルルダムはうつ伏せになり、クリスに噛みつかれた右足を振り回す。

地面を蹴りつけるように動かし、黄金狼を床と足で何度も挟み込む。しかし、クリスは右足に噛みついて離れない。緩むどころか、右足から感覚が無くなってきた。

冷気を体内に直接流し込まれているのだ。血管が凍り付き、全身を痛みに食い荒らされる。


 その間にウィルが背中に飛び乗り、長槍を突き立てる。

貫通せず、穂先は頸骨で止められてしまう。ヘルルダムは彼を払うべく、身体を一回転させる。

その寸前で、彼は身体を蹴り、距離を取った。


「うぐぉおお…」

「はがががが――」


 クリスはおもむろに、右足を離した。

巨人の右足に噛みついている状態に飽きたのだ。面白くない。

叩き潰された痛みは、狼の身体の底に沈殿しているが、傷はついていなかった。

彼は背中に飛び乗り、喉に食らいつく――それと同時に、佳大の拳がヘルルダムの頭蓋に突き下ろされる。


 勝負はまもなく決した。

ヘルルダムの息が止まるのに呼応して、部屋に持ち込まれたオブジェが投げかける光が、赤色に変わる。


「終わったらしいな」

「だな…あぁ!どんな筋肉してんだコイツ」


 マーカスは大儀そうに、背丈ほどある右前腕に食い込んだ剣を抜いた。

大広間の奥に入口があり、その先にも空間があると見ていいだろう。一行は坑道の奥に、足を踏み入れた。

起伏のある通路を抜け、まもなく楕円形に刳り貫かれた部屋に出る。出入口は見当たらず、壁を調べてみるが、隠し扉も発見できない。


 部屋には金鉱石が、手つかずのまま残されている。


「お、これって金じゃない?」

「あら、拾うの?」

「僕はいらないよ。お姉さんにあげる」

「いらないわ」


 クリスがおもむろに鉱石を拾い、チェルシーに投げ渡す。

冷ややかに拒んだ彼女が投げ返すと、クリスは囁くような声で笑い、放り捨てた。

ジャックは惜しそうに金鉱石の山を眺めていたが、人目を気にして、手をつけることはしない。


 佳大一行は報酬の2ゴルドを受け取ると、パーシバルをそそくさと後にした。

マーカスら3名と、なるべく顔を合わせたくない。彼らは帰還の符を持っており、それを使って早々と脱出。

符を入手できなかった4名は来た道を逆走する羽目になった。待ち伏せをしていると佳大は考えたが、予想は外れ。彼らは無事に、街に辿り着く事が出来た。


「結構頑丈だったね。僕らだけだったら、もうちょっと楽しめたのにな」


 4名はパーシバルを出発、ターニャはジャックの馬に乗る。佳大の操る軍馬の上で、クリスは微笑んだ。


「7人がかりだったからな。あいつら、どうやって西大陸からこっちに来たんだろう?」

「さぁな。穴を掘ってきたようでも無さそうだし…、奴らの魔術かも知れん」

「そういえば、転送魔術とかないのか、ジャック?そういうものがあれば、向こうに一跳びなのに。」

「あるにはある。だが、現在地から距離が遠くなるほど、成功しなくなる。熟達した魔術師でも、山一つ越えるのがせいぜいだ。もし精度の良い転送魔術があれば、人の行き来はもっと活発になっているさ」


 その日の晩、野営地で佳大は物思いに耽る。

あの巨人は倒して良かったのだろうか、ロムード…神の思い通りに動いているようで癪だ。佳大はジャックに意見を求めてみる事にした。


「巨人と手を組む事は出来ないのかな?」

「無理だ。俺達が向こうに就くという選択肢はとれるがな……そんなこと考えてたのか?」

「あぁ。巨人をイースの神々にけしかけれたら、文句なしじゃない」

「連中を動かせる材料があるのか?」

「ないよ」


 ジャックはわざとらしく溜息を吐く。


「巨人…巨人族だったか、という事は1、2人ではないよな。何十何百といるだろう」

「神の方もな。12人いるんだろ」

「それだけじゃない。イース十二神に属していない神々…それから神殿騎士とかも含めるなら、一個の軍勢と見ていい。俺達はどうだ?」

「4人」

「交渉のテーブルにつく事も出来んだろうな」


ありがとうございました。

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