ターニャの逆ハーレム(仮)
趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。
【注意事項】
・ハーレムは展開次第。
・デスゲームなし。
・俺tueee、チート能力。
・中二主人公。
・読みづらい。
・残酷な描写や暴力表現あり。
・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。
初めの分岐を左手に進むと、すぐに行き止まりに出た。
10名ほど入れば一杯になるような小さな空間に、輝く石が一つ落ちている。
「金か!」
「いや、違うな。石自体が光ってる」
ジャックはまじまじと光る石を眺める。
横から覗き込むが、やはり金の混じった石ではない。
「ふん。これは俺達には使えんな、鍛冶屋にでも持っていってやれ。小遣いくらいにはなる」
「金なんて拾ってどうするの、売れないでしょ」
「当たり前だろ。西大陸で売るんだ」
小部屋を出た4人は分岐に戻り、右手の分岐に入る。
回廊のように掘削されており、壁の一か所に奥への入口が開いていた。
足音が近づいてくる。接近者の姿を確かめるより早く、クリスは駆け出した。
まもなく悲鳴のような音が上がり、重いものがぶつかったような、湿った爆発音が断続的に響くようになる。
ターニャの前を歩くのはジャック、殿を佳大が務める。
その間に挟まれながら、彼女は思った。今の自分は姫のようなものだ。
3名の、若い男に守られて、前人未到の道を進むか弱い私――悪くない。
(最初は怖かったけど、どうってことないな)
初接触は散々な有様だったが、敵意は持たれていないらしい。
クリーム色の天蓋で覆われた都市での経緯を喋るなと言われたが、頼まれたって話さない。
パーシバルに着くまでの間、野営している彼らを観察していたが、魔物も夜盗も彼らに近づこうとはしなかった。
――避けられているみたいに。
それが何を意味するのかは分からないが、不興を買うのはよろしくない。
これだけの男と会話したのは初めてだ。ようやく自分にも春が来たのだ、と周囲を警戒しつつターニャは考える。
恋人にするなら誰だろう……クリスは論外だ。彼を見ていると高圧的な年長の人鼠を思い出すし、怒らせてはならないと思わせる何かを常に発散させている。
佳大は一緒にいても緊張しないが、3人の中では一番地味な顔だ。ジャックは偉そうな喋り方だが恐ろしくは無いし、何より整った顔をしている。
坑道は先に進む度に広くなっていく。
5人が横に並べる程度だった通路は、倍ほどのスペースが出来た。
明りは一切ないが、不満を垂れる者はいない。夜目が利く者しかいないし、ターニャにしても、視覚を頼りに生きていない。
近づかないと顔の造作が分からないくせに、男の外見を気にするあたり、彼女も道隆やクリスほどでは無いが、性根が歪んでいる。
再び現れた二つの分岐のうち、右手に進む。
ジャックに勧められ、佳大が生命探知を行うが、両方から魔物の存在を感じる。
「あ……あの…」
「どうした?」
「多分…」
左手の分岐を指さし、ターニャはそれきり黙り込む。
「向こうがなんだ?」
「えーと、ひょっとして巨人?」
ターニャは引き攣った顔で首を左右に動かす。。
「あ、いや、違くて、人間……」
「先に来たとかいう奴らか!」
「行ってみよう!」
クリスが弾丸のように視界から消え去る。
トラブルを危惧したジャックが後を追い、その後ろに佳大とターニャが続く。
何ゆえ彼らが急ぐのか、遠巻きに観察していた彼女だったが、理由に考えが及ばない。
彼女は佳大に手を引っ張られるまで、その場に立ち尽くしていた。
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