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4人目の仲間、引っ込み思案な女ネズミ

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


「汚いなー、吐くなら見えないところで吐いてよ」

「うっ、うぅうう……」


 ターニャは咳き込みながら、周囲の様子を探る。

見なくとも、逃げられそうにないのはよくわかった。

クリスが坑道の奥に向かう分岐の前に立ち、ヨシヒロが外に通じる入口の前に立っている。

ジャックは吐瀉物を避けるように、彼女の後方にいる。


「あ、あの…」

「ほら、吹くもの」


 佳大が外套を差し出す。吐瀉物が触れないよう、丸めてある。


「返さなくていいぞ。それは捨ててく」


 ターニャは力無く頷く。

彼女は口元を拭うと、汚れた外套をその場に置いて、立ち上がった。


「それで、この局面を君はどう切り抜けるのかな?」

「暗殺者…って雰囲気でもないしな。荷物狙いの盗人だろう、ここで片付けるか」


 ターニャは壁際に追い詰められた形になっている。


「え、あの……ごめんなさい」

「おいおい、謝られても困るよ。何に対して謝罪してるのか分からないし、その程度で見逃してもらえると思う?」

「ヒッ……」


 クリスが親しげに話しかけると、小柄な女は息を小さく吸った。吐く事を忘れた様子で少年を見つめ、やがて瞳が潤みだす。


「ふっ……ふぅ…うぅぅう」


 ターニャは言葉を発せない自分を情けなく思った。

畜生、本当の私はこんなんじゃないんだ。もっとたくさんの冒険者に忍び寄って、首を刈ったことだってあるんだ。

たかだか3人きり、恐くないのに…。


「焦らなくていいからさ、喋る内容をまとめてから、ゆっくりと言葉にしよう」

「――はい!はい…」


 たっぷり3カウント経過してから、ターニャは口を開いた。


「あの、エルフィ近くの迷宮内の都市で、皆さんを見かけたんです。それで仲間にしてもらおうと思って…」

「!!?」


 ジャックの顔に動揺が走った。クリスは一瞬瞠目し、佳大はまるで興味なさそうな仏頂面を崩さない。


「私、こんなだから声掛けづらくて…その…」

「よくわかった。いいよ、パーティーに加わってくれ」

「おい!」


 ジャックの顔が、出入口を背にする佳大に向く。


「戦力は必要だって言ったの、ジャックだぞ。いいじゃん」

「チッ…お前、迷宮の都市で見たって言ったな、何を見た?」

「え、えと…橋の所で…」

「そうか、もういい」


 ジャックは蚊の鳴くような声を遮ると、重い息を吐いた。


「あ、あの!見たのが秘密なら誰にも喋らないし、偵察とか盗みとか、得意だし……だから、独りにしないで…」


 言葉尻に近づくにつれ声が震え、最後まで言い切ることなく、ターニャは静かに涙を流す。


「あーあ、泣いちゃった。彼女、寂しいんだって。あんまりいじめないでさ、仲間に入れてあげようよ」

「わかった。いいか、あの場でお前が見たものについて、誰にも喋るな。もし漏れていたら、俺達はお前が漏らしたものと考える。その時は追放だ、いいな!?」


 最後の問いかけは、ターニャではなく佳大とクリスに向けられていた。

佳大とて、いかにも身分の高そうなニコルの殺害に関与した事実を第三者に広められるのは不味いと思っているので、ジャックに従った。

クリスはそのあたりを把握こそしていたが、興味は無かった。クリスの中で、ニコルの件はあの場で既に完結している。


ありがとうございました。

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