表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
38/97

城塞にて、鉄甲馬を入手

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


 騎兵隊を撃破した彼らは、突っ立っている軍馬に目を向けた。

主が黒焦げた人影や、赤い肉塊となっている中、傷一つない2頭の鉄甲馬が嘶いている。

佳大はおもむろに近づくと、そっとうなじを撫でた。抵抗はしない。


「どうした、そいつらも雲にのか?」

「あぁ、脚に使えそうだろ」

「乗った事あるのか?」

「ん、あぁ、一応な」


 クリスが顔を向ける。


「妙に歯切れが悪いね。本当は乗った事ないんじゃない」

「数えるくらいしかないんだよ」


 佳大の弟は馬術部に属していた為、騎乗の経験がある。

勿論、本人には無い。自転車に乗ってはいるが、それとは感覚が違うだろう。

ただ、彼らを放っておく理由は無い。黒雲が2頭を覆うように広がり、その姿を隠してしまう。

馬の姿が消え、佳大の内側に軍馬:2頭の情報が流れ込んできた。


「ところでさ、魔物の死体って、金になるのかな」

「なるだろう……そうだ!お前ら、そのあたりはどうしてた?」


 瞠目したジャックが尋ねる。

他の冒険者がどう暮らしているかなんて気にしたことがない。


「ちらっと考えたことあるけど、死体抱えて歩くのも面倒じゃない。依頼を受けてれば、とりあえず金は稼げるし」

「僕は死体なんて、どうでもいいなあ」

「お前ら…、動物を狩ったなら、毛皮に肉や骨は売る!迷宮の魔物でも同じだ、そうか、なんで今まで気づかなかった!クソがァ――!!」


 クリスはわざとらしく顔を顰めて、佳大の方に歩く。

お金持ちになりたい、などと思ったことがない。着るもの、食べるものは山や森に分け入る者から奪えばいいではないか。

稼いだ金で取引、など迂遠すぎる。


「そんなこと言われても、どこに持ち込んだらいいかわかんねーよ。俺狩人じゃないし」

「僕もわからないな。置いていても腐るだけじゃない」

「当たり前だ!」


 ジャックが怒鳴る。

彼は2人に対して以上に、自分に対して怒っていた。

佳大にしても、クリスにしても、どこか浮世離れした感性の持ち主らしいと了解していた。

だから魔物の死体――素材の回収を管理するのは自分だ、とジャックは考えている。しかし気付かなかった、これは自分のミスだ。

ただ、吐き出さずにいられないだけ。


「そうは言っても、適当に持っていっていいのか?」

「狙い目は獣型だろうな。そうだ…お前ら、毛皮のなめし方を知っているか?」

「なめす?」

「皮を腐敗しないようにして、長く使えるようにするんだ」

「知っているように見えるか?」


 都会で生まれ育った佳大に、狩猟の経験は無い。

クリスは何が面白いのか、声を忍ばせて笑っている。

ジャックは消沈したが、すぐに気を取り直し、目前の城に進む事にした。金目のものを見つければ、このささくれた気分も癒えるだろう。


 吹き抜け構造になっているエントランスホール。

入口からまっすぐ進むと、2階部分に続く大階段に行き当たる。

大階段からホールの半ばまで、赤い絨毯が敷かれている。左右に入り口が設けられており、食堂や兵器庫に通じる廊下が伸びていた。


 2階に続く欄干に2人の重騎士が立っていた。

厚い鎧に全身を覆われ、表情は窺えない。ハルバードを構え、地響きと共に掛けてくる左の騎士の側面に、クリスは目にもとまらぬ速さで回り込む。

斧と一体化した穂先がクリスを狙うが、少年にとっては寝転がる野良猫が、微睡から眠りに落ちるような遅さだ。胸当に拳を叩き込むと、騎士は背中から倒れ込んだ。


 右の騎士を受け持ったのは佳大。

右拳を顎のあたりまで持ち上げ、左拳を腰の位置に置く――拳法の道場で覚えた構えだ。

目を離さないように駆ける青年は、金髪の少年ほどの敏捷さは無いが、それでも人間より豹に近い。

突きを繰り出すと同時に、懐に入る。柄が佳大の顔に飛来するが、彼はバックステップで回避。

左手が蛇のように絡みつき、右の騎士は入口に向かって投げ飛ばされた。扉の真上の壁に激突すると、ずるりと落下。


「お前ら、ちょっと離れろ。毒の放射ベノム・レディエイト


 クリスと佳大は、弾かれたように飛ぶ。

ジャックが魔術を発動する寸前には、彼の背後に立っていた。

2体の重騎士に向かって、鮮やかな紫色の煙が吹き付ける。煙は1秒ほど続く。

騎士が煙幕を割るように歩み出るが、異変は既に起こっていた。身体が震え、糸が切れたように床に倒れる。


「僕に命令してつまんない事したら、流石に見放したけど。中々、面白い事になったじゃないか」

「毒の煙だろ。違うか?」

「そうだ、気をつけろよ」


 静かに横たわる騎士の傍らに、長槍が落ちている。

しかし、取る者はいない。クリスは散歩するように、ジャックと佳大は口元を覆いながら、大階段に足を掛けた。

3人は大階段から見て、左手に設けられた広間に侵入。立ちはだかった歩兵を倒しつつ、2階にいるらしい何者かの元に向かう。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ