表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/97

謎のバナナ、エアレーバナナ

趣味で書き始めました。読む前に、以下の注意に目を通してください。


【注意事項】


・ハーレムは展開次第。


・デスゲームなし。


・俺tueee、チート能力。


・中二主人公。


・読みづらい。


・残酷な描写や暴力表現あり。


・この作品はフィクションであり、実在の地名や人名、団体名とは一切関係ありません。


「クリスが言っていたがお前、気配を消して暗殺できるらしいな」

「盗んで来いって話ならお断りだぞ。そんなのより、在野の魔術師狙う方がいいだろ。国だの貴族だのに囲われてない奴だ」

「…確かにそっちのほうがいいか。調べてみる」


 襲撃をかけるなら、人里離れた奥地に住む隠者のほうが襲うには都合がいい。

もっとも、佳大自身、この意見にあまり自信は無い。魔術師界隈について、何も情報を持っていないからだ。


「ところで、俺になにか用があるんじゃないか?」

「あぁ。あの鎧さ、魔術で変化させてみてくれよ。脛当と篭手は一応使うつもりだから、取っておいてね」

「成程。丁度披露する機会か。ただし、前もって言っておくが、どう変化するかは事前に把握できない。後で文句つけるなよ」

「わかってるよ。使いでのあるものになればいいな」

「全くだ」


 ジャックは夕方には戻ると告げ、佳大と別れた。

呪文を籠めた杖や本――魔道具を物色するついでに、単独行動している魔術師の所在を調べに行ったのだ。

ジャックも魔物である為、ゴロツキ程度に負けたりはしないだろうが……街中で魔術を使ってもいいのだろうか。

佳大にはフィリア帝国内の法についての知識がない。ジャックはともかく、クリスも同様だろう。


(まぁ、目立たないように振舞えばいいよな)


 そのように結論付けると、改めて神の使徒というのは面倒な肩書だと思う。

佳大は宿に足を向けつつ、これからどう過ごすか考える。依頼を受ける、情報収集する……娯楽が無い。

日本にいた頃は愛用のPCちゃんが有り、書籍が有り、暇潰しには不自由しなかった。


 気が変わり、ギルドホールに足を伸ばす。

端末は空いていない。どれも3人以上並んでおり、時間がかかりそうだ。掲示板の類も見当たらない、市内の飲食店に巡るしかないらしい。

2軒目で端末を発見。飲食中の客に背を向け、端末を操作するのは、非常に居心地が悪かった。


 その中で、気になる依頼を見つけた。

迷宮化した森林「赤き唇の森」でエアレーバナナという魔物から40房、摘んできてほしいとの事。

場所はキナバ島。依頼主はジュリアン農園。

エルフィ市の港から1時間30分。加工場に持ってきてくれれば、職員が引き取るそうだ。報酬は銀貨10枚とバナナブレッドの袋詰め。


(バナナ?)


 依頼文を通読すると、疑問が湧いた。

バナナ、加工……食用にするのだろうか?いや、自分が知っているバナナとは限らない。

いやいや、ブレッドという事は、十中八九食用なのだろう。文章からこれ以上の情報は読み取れない。


(どうなってるんだ、これ?)


 佳大がこれを受理すると、指定の時間に迎えをよこす旨が追記された。

驚愕覚めぬまま、店を出て2人を探す。無断で受けるのは、心証を悪くしそうだ。

常人離れした身体能力、と生命を感知する能力。2つを併用する事で、探索効率はぐっと上がる。

雑踏の間を駆けながら、引きを待つ釣り人の如く、意識を周囲に巡らせる。覚えのある信号を感じた瞬間、身を翻すとクリスがいた。


「あれ、こんなところでどうしたの?」

「どうしたって…」


 露店が点在する広場で、クリスは猫と戯れていた。

近づくと血の匂いが鼻をくすぐるが、奇異とも思われなかったので、そこには触れなかった。

むしろ、衣装に痕跡を残していない繊細さにこそ、佳大は驚きの念を禁じ得ない。


「依頼を受けたんでな――」

「本当!どんな内容なの?」

「へぇ、食用の魔物?アハハハ…、いいねそれ!ジャックに聞かせてあげようよ。今日?」


 依頼文にあった内容を聞き、クリスは天真爛漫に笑う。


「いや、明日だ」

「ふーん、フフフ…」


 ジャックとは、エルフィ市南西で落ち合う事が出来た。

ムールナウト城の近くである。このあたりには闘技場や魔道具を売る雑貨屋、薬屋が軒を連ねており、冒険者街などと名前がつけられていた。


「あれー、何それ?本と杖なんか買って、何に使うの?」

「戦闘用だ」

「あー、訓練場ではきつく言いすぎたね。けど、そうやって自分なりに短所を克服しようとする姿勢は、評価しよう」

「偉そうに…。その減らず口、いずれ黙らせてやる」

「アハハハ…、ジャックは面白いな。いいよ、楽しみにしてる」


 佳大は本の表紙に記された題名に目を留めた。雹嵐ヘイルストーム


「冷気の魔術らしいけど、使えるのか?その本…」

「あぁ、内容を読解できれば、習得していない魔術でも問題ない」

「?…内容わかるなら、その本要らないじゃない」


 内容だけ抜き取れば、本は要らない。

呪文を覚えていれば、徒手でも魔術は発動できるらしい、と理解している佳大が質問する。


「これに呪文は記されていない。こういった本は、呪文を知らなくても魔術を発動できるように作られているんだよ。じゃなきゃ売れないだろ?」


 ジャックが開いて見せるが、ページ部分には何も書いていない。

表紙裏に隻眼の老婆のイラストが描かれている。尋ねると魔女ヤガーの図柄だと、ジャックは教えてくれた。


「こっちの杖もそう。ほら」


 杖の先端近くに、治癒と記されている。

見たことの無い文字だが、佳大にはその意味を読み取れた。

ゲルマン人が使っていたルーン文字のような意味があるのだろう。断片的な知識しかないが、あれは文字そのものに、意味がもたされていると見た事がある。


ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ